「プリキュア」上映会、中島愛と嶋村侑がそれぞれの「プリキュア」を振り返る

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TVアニメ「プリキュア」シリーズの15周年を記念したイベント「『プリキュア』感謝祭上映会 vol.4」が、本日10月7日に東京・丸の内TOEIで行われた。

中島愛

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左から柴田宏明、中島愛。

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イベント後半に行われた「ハピネスチャージプリキュア!」のトークパートでは、キュアラブリー・愛乃めぐみ役の中島愛、プロデューサーを務めた柴田宏明、キャラクターデザインの佐藤雅将が各々の好きなエピソードについて語った。まず佐藤が挙げたのは第1話「愛が大好き! キュアラブリー誕生!」。「普通だったら(プリキュアになって)戸惑ったりするのに、あっさり順応する(笑)。めぐみの底知れなさがわかる1話」と佐藤が理由を述べると、中島も「いきなり歌うんだって、台本見たときはびっくりしましたね(笑)」と振り返る。

中島愛

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そんな中島は第43話「ぶつけあう想い! ラブリーとミラージュ!」をセレクト。「ミラージュは『ハピネスチャージ』の中でも、作品が一番言いたかったことを言っているキャラクター」と話し、「“愛と憎しみは表裏一体”という、本当に答えの出ない深い問題を描いていて、大人になればなるほど考えさせられる作品。その根っこが43話のミラージュの表情やセリフに詰まっていると思います」と語った。

佐藤雅将

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柴田と佐藤が共に挙げたのは最終話「愛は永遠に輝く! みんな幸せハピネス!」。「ようやく作画監督をやれることになったので、やりたかった格闘アクションをやらせてもらいました」と佐藤が話す格闘シーンについて、中島も「キュアラブリーは結構変わった技を繰り出すのですが(笑)、最後にオーソドックスな格闘で戦闘を締めくくって、“女の子だって暴れたい”というプリキュアらしさが詰まってるシーン」と言及した。一方の柴田は同話でもキャラクターが各々の成長を感じさせる終盤のシーンを選び、また「僕、めぐみと誠司が大好きで」と切り出すと、中島も「熟年夫婦みたいですよね! その手、つないじゃえばいいんじゃない!?って気持ちで見てました(笑)」とテンション高く語った。

柴田は監督を務めた長峯達也についても触れ、「シナリオ打ちが始まる前の長峰さんのメモを見直したら“幼なじみの子(誠司)と最終回でも関係はそんなに変わらないんだけど、関係が確かになったところを描きたい”と書いてあって、1年間ブレずに真摯にやってらっしゃったんだな、と思いました」と明かす。中島は「噛めば噛むほど味が出る、大人であっても答えが出せないテーマを描いている作品なので、歳を重ねて見返すたびに新たな発見があると思います。末永く愛し続けてもらえたら」と呼びかけた。

嶋村侑

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上映会最後のトークパートには、「Go!プリンセスプリキュア」よりキュアフローラ・春野はるか役の嶋村侑田中裕太監督、神木優プロデューサー、柴田宏明が参加。田中は当時のスタッフTシャツを、嶋村は田中に借りたというスタッフジャージを着用して登壇した。

テレビシリーズより第22話「希望の炎!その名はキュアスカーレット!!」がスクリーンに映されると、会場からは大きな歓声が。セレクトした柴田は「音楽を担当してくれた高木洋さんなしには生まれなかった話」と切り出し、「カナタが弾く曲とトワが弾く曲をそれぞれ発注したら、高木さんが自発的に2曲が重なるように作ってきてくれて。聴いたときは田中監督と2人でびっくりして、これを生かさないわけにはいかないなって思ったんです」と明かした。田中も「音楽の説得力がすごい。絶対失敗できないと思いましたね」と振り返った。

田中は第48話より、七瀬ゆいやクラスメートが自身の力で立ち向かう、プリキュアが登場しないシーンをセレクト。「プリキュアが決着をつける前に、ゆいやシャットといった周りの人たちの決着をつけようとした回。“夢を持った人たちはみんな等しくヒーローになれる”というのを描きたかった」と語った。すると嶋村は「一番シャットにぞっこんなのが(山村)響ちゃんで、シャットの魅力は?って聞いたら『中間管理職なところ』って言ってました(笑)」と明かし、会場からは笑いと拍手が起きていた。

左から神木優、嶋村侑。

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そして最終話を選んだのが嶋村と神木。嶋村は「収録したときに、“ああ、ここに辿り着けたんだ”って感じがすごく強かった」と感慨深げに語り、神木は「クローズ役の真殿光昭さんも作画に触発されて芝居をしてくださっていたし、逆に真殿さんのお声を聞いて作画チームもすごく燃えたんです。私は中継ぎをする立場なのですが、それぞれ顔を合わせずに作っているのに、こんなにチーム感を感じたことはなかったです」とプロデューサーならではの目線で振り返った。

神木優

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嶋村侑

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最後に神木は「見ている人にとっての“ドレスアップキー”のような作品になればいいなと思っていて。私にとっても大切な作品ですし、どこかで心の拠り所にしてもらえたらすごくうれしいです」と挨拶。田中が「自分にとっては青春時代みたいなものでした。久しぶりに本編を見たら、意外と面白いなって(笑)」と話すと、嶋村が客席に「面白いですよね!」と呼びかけ、観客は大きな拍手で応える。そして嶋村は「はるかって本当に強くって、とてもじゃないけど彼女のようにはなれない。でも彼女みたいになりたい、そんなふうに思えることがすごく幸せだなって思いました。夢を持ちたい、夢に向かって進んでいきたいって気持ちを、ちょっと見るだけで思い出させてくれるんですよね。これからも“ゴープリ”のこと、時々思い出してください。今日はありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。

なお「『プリキュア』感謝祭上映会」のラストを締めくくる5回目が、11月3日に開催されることも明らかに。会場やチケットなどの詳細は後日プリキュア15周年サイトで発表されるということだ。

※記事初出時、キャラクター名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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楊(やん) @yan_negimabeya

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