「DOUBLE DECKER!」肩肘張らずに楽しめる作品に、声優&スタッフ登壇の上映会

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アニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」の先行上映会が、去る9月2日にTOHOシネマズ新宿にて開催された。

左からダグ役の三上哲、キリル役の天崎滉平。

左からダグ役の三上哲、キリル役の天崎滉平。

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三上哲

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これは「サンライズフェスティバル2018光焔」の一環として催されたもの。「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」は、掴みどころのないベテラン刑事のダグと、やる気だけはある残念な新米刑事のキリルによる活躍を描くオリジナルアニメで、同日は第1・2話がどこよりも早く上映された。

上映後のトークショーにはダグ役の三上哲、キリル役の天崎滉平が登場。上映中、客席で鑑賞していた三上は「最前列で観ていたのですが、後ろの反応が気になってドキドキしました。皆さん楽しんでいただけたでしょうか?」と問いかけると、観客から暖かい拍手が贈られる。同じく三上の隣で観ていた天崎も、作中のとあるシーンを挙げて「皆さんに笑っていただけたのでホッとしました」と安堵した様子を見せた。

天崎滉平

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共演するのは2度目だという三上と天崎。天崎は三上について“ハイパー優しい”と言い、「アフレコ現場でも、僕が掛け合いのセリフの練習をしていたら隣にいる三上さんが小声でダグのセリフをやってくださったことがあって。僕もそれに返す形で練習させていただきました」とエピソードを披露する。一方の三上は「天崎くんはキリルのまんま。マイク前で全身を使ってお芝居していて、真っ直ぐで一生懸命な感じがかわいいなと思ってます」と話し、天崎は照れた表情で笑った。

また役作りについて、ダグを演じる三上は「見た目もカッコいいし、役どころとしてもカッコいいキャラクターなのですが、だからといってカッコつけてしゃべろうというわけでなく、ダグの持っている歴史や思いを込めて演じて、結果カッコよくなったらいいなと思っています」と述べる。それに対し、「逆にキリルはカッコつけようと思ってカッコつかないタイプ」とキリルについて語る天崎。「一生懸命背伸びしてみるけど、結果周りから見ると……という感じ」と説明し、演じるうえでは「とにかく真っ直ぐに、目の前のことにピュアに反応するように心がけています」と明かした。

左から三上哲、天崎滉平、鈴木智尋、桂正和、田村一彦プロデューサー。

左から三上哲、天崎滉平、鈴木智尋、桂正和、田村一彦プロデューサー。[拡大]

さらにステージには、シリーズ構成と脚本を務める鈴木智尋、メインキャラクターデザインを手がける桂正和、サンライズの田村一彦プロデューサーが登壇。田村プロデューサーは三上と天崎について、「声を聴いた瞬間に『ダグだ、キリルだ』と感じて、映像が浮かんだ」と振り返る。桂は「三上さんは声が大好きだったので、ダグに決まったときは本当にうれしかった。天崎さんは本人にお会いすると、すごくキリルっぽい。アニメとギャップがない」と印象を述べる。鈴木は「キリルに似てるっていいことなのかな?(笑)」と疑問を持ちつつも、「初めてのPV収録のときに、天崎さんがカッコよくいい感じに噛んでいて、『あ、キリルだな』って思いました」と裏話を披露し、天崎は笑いながら小声で「恥ずかしい……」とつぶやいた。

鈴木は同作について「肩肘を張らずに楽しめるものを目指した」と述懐。「細かいところにも楽しみをいろいろ仕込んでいる。アニメ制作は多くの人が携わるものなので、いろんな人がアイデアを出せるよう、コメディもシリアスもできる間口の広い作品になればいいなと、構成しているときから意識していた」と話す。キャラクターデザインを手がけた桂は「ダグは固めるのに3稿くらい時間がかかったんですが、キリルはすぐ決まったんです。絶世の美少女を描こうと思ってデザインしたら、鈴木さんがあんなドジなキャラクターを付けたので最高になった」とメイン2人のデザインについて言及。また「僕は脚本が固まってないうちから(デザインを)始めないといけないから、自分の中で妄想しながら描くんです。それを鈴木さんは面白がって取り入れてくれる」と制作の様子を語る。「あまり企画書とか設定を読み込まずに、パッと浮かんだものを描くタイプなので、マックスをああいうパンクな髪型にしてしまったんです。だけど、そこに鈴木さんがとても魅力的なストーリーを付けてくれた」とマックスについて触れ、「キリル並にバカ」だというトラヴィスとともに、今後注目してほしいキャラクターとして挙げた。

アニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」キービジュアル

アニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」キービジュアル[拡大]

プロジェクトが立ち上がった経緯について、田村プロデューサーは「オリジナルものをやりたいなと思っていて、今度はデカ(刑事)がいいなと。2015年の末から企画を立ち上げて、コンセプトを積み上げていきながら、同時に脚本も進めていきました」と約3年かけて同作が作り上げられていることを明かす。また「画面の中にいろんな小ネタや伏線をいっぱいちりばめている。そういうところを視聴者の方々に何回も観て見つけてもらいたい」と語った。

改めて三上は「今日オープニングとエンディングの映像を初めて観て、感動して泣きそうになっちゃった」と思い返しながら、「面白い作品ですので、より一層多くの人に観ていただけるようにお力添えいただければと思います」と観客へ挨拶。天崎は「収録しているときは、自分が感じた“面白い”は皆さんが感じる“面白い”と同じなのか気になっていたのですが、今日の皆さんのリアクションを感じて、これはいい作品になりそうだなと改めて感じることができました」と心境を述べ、「3話以降もどんどんキャラクターが出てきて深掘りされていくので、楽しみに待っていただければ」と観客にメッセージを贈った。

アニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」の放送と配信は9月30日にスタート。また現在バンダイチャンネルの公式YouTubeでは、第1話の無料配信が行われている。さらにコミックナタリーでは10月より「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」の特集記事を複数回にわたり展開する予定だ。

※天崎滉平の崎は立つ崎が正式表記。

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アニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」

放送情報

TOKYO MX:2018年9月30日(日)22:30~
BS11:2018年10月2日(火)24:00~
MBS:2018年10月2日(火)26:30~

配信情報

バンダイチャンネルほか見放題・都度課金サービスにて2018年9月30日(日)23:00~配信
放送同時ライブ配信を「&CAST!!!」ほかサービスにて実施

スタッフ

監督:古田丈司
シリーズ構成・脚本:鈴木智尋
脚本:吉田恵里香
メインキャラクターデザイン:桂正和
アニメーションキャラクターデザイン:板垣徳宏
音楽:林ゆうき
企画・制作:サンライズ

キャスト

ダグ(ダグラス・ビリンガム):三上哲
キリル(キリル・ヴルーベリ):天崎滉平
ディーナ(ディーナ・デル・リオ):早見沙織
ケイ(キャサリン・ロシュフォール):安済知佳
マックス(マキシーン・シルヴァーストーン):大地葉
ユリ(ユリ・フジシロ):種崎敦美
トラヴィス(トラヴィス・マーフィー):小山力也
ソフィー(ソフィー・ゲンズブール):遠藤綾
アップル(アップル・ビーバー):永塚拓馬
語り:上田燿司
ほか

※天崎滉平と種崎敦美の崎は立つ崎が正式表記。

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(c)SUNRISE/DD PARTNERS

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