「刀使ノ巫女」イベントで本渡楓「まだまだまだまだ終わんないよ！」宣言

テレビアニメ「刀使ノ巫女」のイベント「刀使祭真の太刀」が、去る6月24日に埼玉・上尾市文化センターで開催された。

「刀使ノ巫女」は、異形の存在・荒魂（あらだま）を御刀によって祓う神薙ぎの巫女たち・刀使（とじ）を描く物語。イベントには衛藤可奈美役の本渡楓、十条姫和役の大西沙織、柳瀬舞衣役の和氣あず未、糸見沙耶香役の木野日菜、益子薫役の松田利冴、古波蔵エレン役の鈴木絵理が出演し、全24話にわたるテレビシリーズを終えたばかりの同作について思い入れたっぷりに振り返った。

イベントは、刀使たちが荒魂討伐の任務で上尾市に向かう様子を、メタネタやアドリブ混じりで物語る朗読劇から始まった。声優陣の疑問に制作陣が答える質問コーナーでは、第21話で可奈美が姫和と剣を合わせようとする際に見せる表情は、いろんな感情が混じりつつも、戦術的な動機からの冷笑であることや、沙耶香と彼女を高く評価する高津雪那は鎌府女学院の剣術道場で出会ったことが明かされる。また鈴木による「荒魂のねねはトイレに行くんですか？」から始まる質問には、「ねねはトイレに行きません。胃袋が隠世につながっているのではと考えられています」「うかつに飼うには注意が必要です」など、荒魂の意外な生態がユーモラスに紹介された。

続くコーナー「私たちの心のメモリア」では、声優陣が印象に残ったシーンを振り返る。最初に上映された第22話での、雪那が自身のもとに戻ってきた夜見を「お勤めご苦労様でした」と労うシーンで、本渡と大西は早速涙を浮かべてしまう。その後、第15話の温泉卓球シーンや第14話の舞衣が父親に反発してでも刀使として戦おうとするくだり、第22話の沙耶香が成長した姿を見せつつ内里歩と戦う場面に続いて上映されたのは、第24話の可奈美と姫和が隠世で母親たちと別れるシーン。この場面を選んだ鈴木の「2人とも、覚悟しておいたほうがいいよ」という予告どおり、本渡と大西は再び涙を浮かべ、1つのタオルで涙を拭った。

そんな2人が選んだシーンも満を持して紹介される。大西は第21話で折神紫がイチキシマヒメに話をしようと語りかけるシーン、本渡は第24話で姫和と可奈美が再会し涙を浮かべてハグするシーンをセレクト。それぞれ、力強く各エピソードの見どころを語った。

ゲームコーナーを挟んでスタートしたライブでは、6人揃って歌唱する主題歌4曲と、可奈美と姫和によるキャラクターソング「Shining Double Star」が披露された。後期「波瀾編」エンディングテーマ「未来エピローグ」で鈴木と松田が顔を見合わせたり、前期「胎動編」エンディングテーマ「心のメモリア」で多くのメンバーが目に涙を湛えて歌ったりとエモーショナルなパフォーマンスが続き、エネルギッシュな前期オープニングテーマ「Save you Save me」でイベントはラストを迎える。

最後の挨拶では、本渡が最終話となる第24話をStudio五組で制作陣と一緒に観た際に知ったことを語った。4、5年の制作期間と紆余曲折を経て「刀使ノ巫女」が放送されたこと、最終話が締切のギリギリまで制作して納品されたことなどを明かし、本渡は関係各所への感謝のコメントを述べる。そして「私は『刀使ノ巫女』を一生終わらせないつもりでがんばるので、付いてきてほしい」「『刀使ノ巫女』はまだまだまだまだ終わんないよ！」とファンに熱っぽく訴えて、イベントを締めくくった。

なお、イベント中には「刀使ノ巫女」に関する新たな展開が発表された。7月にはスマートフォン用ゲーム「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」にてアニメ「結城友奈は勇者である」とコラボレーションし、7月4日からはインターネットラジオステーションの音泉にてラジオ「本渡楓のとじらじ！」がスタート。8月10日から12日にかけて開催されるコミックマーケット94では、ドラマCDを付属した「刀使ノ巫女」コンセプトワークスが発売される。