「名探偵コナン から紅の恋歌」青山剛昌が藤本賞受賞、野球に例え笑顔浮かべる

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青山剛昌が、本日5月31日に東京・パレスホテル東京にて行われた「第37回『藤本賞』」授賞式に登壇した。

「第37回『藤本賞』」授賞式の様子。前列左から2番目が青山剛昌。

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青山剛昌

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映画演劇文化協会の主催により、毎年功績著しい活躍をした映画製作者を中心に表彰される「藤本賞」。今年度は2017年4月から2018年3月までに劇場公開された映画を対象に選考が行われ、「藤本賞」は「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)」の青山剛昌、近藤秀峰、米倉功人、石山桂一が選ばれた。青山は「『藤本賞』というのは映画界における沢村(栄治)賞だと聞きまして、巨人ファンで野球ファンの僕は取れてとてもうれしいです」と笑顔を浮かべる。「巨人の連敗も昨日止まりましたので……」と口にし会場を笑わせながら、「この賞に負けないようにこれからもがんばっていこうと思います」とコメントした。

賞状を受け取る青山剛昌(左)。

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小学館の近藤氏は「劇場版第20弾の『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』で、それまでとは次元の違うヒットを飛ばし、その盛り上がりをどうやってこれからの『コナン』に続けていくかは我々コナンチームの課題だと思っており、21作目(『から紅の恋歌』)を作るにあたり、委員会としての合言葉は“コナンの原点回帰”でした」と語る。「“殺人ラブコメ”である『コナン』の面白さの本質をどうやって皆さんに伝えていくか。大倉(崇裕)さんに書いていただいた脚本を(青山)先生に非常に丁寧に手直しをしていただき、ラブコメ要素を加えていただいて。静野(孔文)監督がアクションを盛り上げていただく、すごくバランスの取れた作品になりました」と述懐し、「まだ『コナン』はずっと続いていきますので、賞状がいっぱいもらえるようにがんばって参ります」と挨拶した。

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また読売テレビの米倉氏は劇場版シリーズが始まった当初を振り返り、「当時のプロデューサーが大変な思いをして育ててきたチームワークや作品に対する情熱を、我々が大事に守って、さらに広げていくことができ、おかげさまで2017年の邦画(興行収入)ナンバーワンという成績を取ることができました」と感謝を述べ、トムス・エンタテインメントの石山氏は「次の作品となる、公開中の『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』も新しい挑戦で作ったもので、大変好調なものになっています。これに甘んじず、『コナン』をもっといいものにしていきたい」と意気込みを語った。

特別賞に輝いたのは空知英秋原作の実写映画「銀魂」の松橋真三氏。松橋氏は監督・脚本を務めた福田雄一と打ち合わせをしていたある日、福田が「『福田さんが銀魂をやったらいいな』っていうメッセージがTwitterにいっぱい来るんですよね」と話していたことを思い返し、「『じゃあそれをやりましょうよ』と言ったことがきっかけになり、(映画の製作が)動き始めました。その福田さんのひと言をスルーしていたら映画『銀魂』は生まれていなかったかもしれないと思うと、自分がやっている意味がそこにはあったなと、非常に感慨深く思います」と話した。なお奨励賞は実写映画「君の膵臓をたべたい」の春名慶氏、臼井央氏が受賞した。

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