「トネガワ」会見に黒スーツで登場、森川智之「みんな演じるのを楽しんでる」

テレビアニメ「中間管理録トネガワ」の記者会見が本日5月16日に実施され、利根川幸雄役の森川智之、山崎健二役の羽多野渉、佐衛門三郎二朗役の島崎信長、海老谷役の八代拓、川崎敏政役の西山宏太朗、中田役の濱野大輝、堂下浩次役の江口拓也、萩尾純一役の河西健吾、菊地役の青柳尊哉、長田役の沢城千春、西口冴子役の前田玲奈が登壇した。

7月より放送開始されるテレビアニメ「中間管理録トネガワ」は、「賭博黙示録カイジ」に登場する利根川幸雄を主人公に据えたスピンオフ作品。黒服たちを束ねる帝愛グループの幹部で、暴君・兵藤会長のご機嫌を伺いながら、部下たちにも頭を悩ます、中間管理職・利根川の苦悩と葛藤が描かれる。会見には劇中のキャラクターに合わせ、全員が黒いスーツで登場。まずは利根川役の森川が「とてもインパクトがある人気作品にキャスティングされて、とてもうれしく光栄に思っています。それとともに責任重大でもある。がんばって演じていきます」と意気込みを語った。

本日の記者会見では、森川を除く10名のキャストが解禁に。羽多野が「山崎健二役の羽多野渉です。趣味はボウリングです！」と、自身の演じるキャラクターの趣味に掛けて挨拶をすると、島崎も「趣味はボウリングです」とそれに続く。さらに八代も「出身が岩手県で、上京して声優になって。このような素晴らしい作品に出演できるのをうれしく思っています。趣味はボウリングです」と続けると、それに全員が乗っかって挨拶をし、キャスト陣の息の合った様子を見せた。

お揃いの黒服衣装について問われると、島崎は「アフレコもいつもこの格好。サングラスもしているので、ちょっとやりにくいです（笑）。（普段メガネを掛けている）江口さんなんかメガネの上からサングラスして」と冗談交じりにコメント。それを受け江口は「やっぱり声に出ると思うんで、徹底してます」と真面目に語り、笑いを誘った。そんな彼らのやり取りを見ていた森川は「こんな感じで、笑いが耐えないですね」アフレコの様子を振り返り、「みんな原作のファンで、演じるのを楽しんじゃっているので」と明かした。

黒服たちは全員が黒服にサングラスという出で立ちで判別も難しい役。それぞれ、自身の見せ場や見所について聞かれると、島崎は左衛門三郎のプレゼンシーン、羽多野は山崎が利根川に牙をむくシーンを挙げる。さらに八代は会議シーンをチョイスし「海老谷がそっと会長に椅子を差し出すんです。海老谷は完全に空気を読めてないんですけど、そこに個性の片鱗があるんじゃないかなと」と語る。さらに西山は「アニメの中に、イメージシーンみたいなのが出てくるんですが、そこでは黒服たちが貝殻の中に入って閉じこもったりトロッコに乗ったりしていて（笑）。普段は強面な僕らがイメージシーンだと明るく笑ってます」とアピール。続く沢城は「僕が好きなのはバーベキューのシーン。『カイジ』にも登場するセリフ『キンキンに冷えてやがるっ……!!』を言わせていただいたんですが『藤原竜也さんのように』と言われまして（笑）。僕なりの藤原竜也さんを感じ取って頂けたら」と述べた。

また萩尾役の河西は社員旅行のシーンを挙げ「萩尾と荻野が隣同士に座る場面があるんですが、『萩尾と荻野は似せてください』というディレクションがあって。皆さん判別が付くかどうか楽しみにして頂ければ」と語ると、島崎はまだ発表されていない荻野圭一のキャストについて触れる。「荻野役は僕らにとって大先輩にあたる方が演じるんです。河西さんはその大先輩に合わせるセリフも多くて、おふたりにだんだん絆が育まれているのを見ていて、僕は楽しいです」とコメントした。

そして紅一点となる西口を演じる前田は、まだアフレコには参加してないことを明かし「西口さんはクールな外見なんですけど、博多出身なので博多弁を喋るんです。私は生まれたときから博多弁を喋っているので、ナチュラルに演じられると思います」と自信をのぞかせた。

最後、森川は「『中間管理録トネガワ』は、原作ファンの皆さんはもちろん、たくさんの方々が注目してくださっている作品。早く観てもらいたいという気持ちが強いです」と熱い気持ちを吐露。そして自身がトム・クルーズの声を担当していることに掛けて「トム・クルーズとはタイプが違いますが、利根川先生のカッコよさも見ていただけたらうれしい」と述べると、「キラキラしたアニメが多い中、黒服たちが切り込んでくる、ある意味とても目立つ作品になるのでは。7月の日本テレビ深夜枠。是非みなさん楽しみに待っていただけたらなと思います」と語り、会見を締めくくった。

※記事初出時、一部キャスト名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。