主人公の宮本浩役を演じた池松は「宮本はすごく誠実で、美しい人だと思うんです。汚れのある自分に、宮本を演じられるだけの人間性と器があるのか。『宮本から君へ』というタイトルですけど、“宮本から池松へ”問われているような気がした2カ月でした」と述懐。また「こんなことを言うのは傲慢かもしれないですけど」と前置きしたうえで、「今の時代には宮本浩みたいな人が必要な気がする。くたびれた金曜の夜に観てもらったら、明日何か新しい一歩を踏み出そうと感じてもらえるのでは」と自信を覗かせた。
宮本の上司・小田三紀彦役の星田は「上司という気持ちで原作を読むと、こういう部下(宮本)が実際にいたらめんどくさいなと思います。でも課長にとっては、俺もこう成長したかったという憧れでもあるのかな」と役ならではの視点でトークを展開。ヒロイン・甲田美沙子役の華村は、「原作を読み進めていくと、自然と熱い気持ちが沸き起こってきて。この世界観に入れて幸せです」と出演を喜んだ。
手段を選ばぬ策略家・益戸景役の浅香は「クセがあるキャラクターですけど、彼の営業スタイル、生き方、信念。そういった益戸の正義を信じて演じました」とコメント。岡崎部長役の古舘は「俳優としての幸せを感じられる現場だった」と振り返りつつ、「よだれをずっと垂らしているキャラクターなんですが、撮影中によだれが垂れちゃうと“よだれNG”になっちゃって(笑)」と苦労を明かす。真利子監督は「みんな本当に素晴らしい演技をしてくれて、うれしく思っています」と力強く語った。
報道陣から印象的なシーンを聞かれた池松は、宮本が海に入るシーンを挙げて「こんなにわーわー吠える役を今までやってこなかったので、テストで吠えすぎて声がかれてしまって……。坊主になって声がかれていると高校球児みたいで、大変でした」と回答。同じ質問に星田は「池松くん、松山くんとサウナに入るシーンがあるんですけど、タオルの下に何も着けないで撮影したので、パンツ以上のものが映ってしまいNGになることが何回もありまして(笑)。OKカットも、もしかしたら?というところも含めて観てほしいです」と答えて会場を笑わせる。最後は真利子監督が「池松くんが出ていない場面は、本当に数シーンしかない。全12話を通じて宮本の生き様みたいなものが残せれば」とコメントし、会見を締めくくった。
「宮本から君へ」は不器用ながらも熱いハートを持つ、文具メーカー・マルキタの新米営業マン・宮本浩の成長を描いた青春物語。ドラマは4月6日24時52分より、テレビ東京ほかにてスタートする。
ドラマ25「宮本から君へ」
放送日時:2018年4月6日(金)より毎週金曜24:52~
放送局:テレビ東京、テレビ大阪ほか
スタッフ
原作:
監督・脚本:
主題歌 : エレファントカシマシ「Easy Go」
チーフプロデューサー:大和健太郎(テレビ東京)
プロデューサー:藤野慎也(テレビ東京)、清水啓太郎(松竹撮影所)、加藤賢治(松竹撮影所)
制作:テレビ東京 / 松竹撮影所
キャスト
宮本浩:
田島薫:柄本時生
小田三紀彦:
甲田美沙子:華村あすか
大芝:新名基浩
岡崎部長:
安達辰也:高橋和也
益戸景:
島貫康治:酒井敏也
中野靖子:蒼井優
神保和夫:松山ケンイチ
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