アニメ「からくりサーカス」は全36話!藤田和日郎「面白くないものは作らない」

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藤田和日郎原作によるテレビアニメ「からくりサーカス」のトークイベントが、本日3月24日に東京ビッグサイトにて開催中の「AnimeJapan 2018」内ツインエンジンブースにて行われた。

藤田和日郎

藤田和日郎

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登壇したのは原作者の藤田、クリエイティブプロデューサー・丸山正雄、プロデューサー・木村誠の3人。イベントが始まると、早速アニメ化が決まったときのことについて聞かれた藤田は「ようやく来たかと」と待望のアニメ化であったことを語る。連載当時から「からくりサーカス」が大好きだという木村は、自身の体験から「当時読んでいた人が(大人になって)改めてアニメを見たら絶対に面白い」との思いからアニメ化を企画したという経緯を話した。

プロデューサーの木村誠。

プロデューサーの木村誠。[拡大]

丸山は「こんなしんどいことやる人はいないよなと。誰もやらないんなら俺がやろう」とアニメ化の話を受けた際のことを述懐。アニメ「うしおととら」でもタッグを組んだ丸山に対して藤田は「やってほしかったんだわ。好きなものには一生懸命飛び込んでくれる人だから」と丸山を褒め、木村も「先生と現場が一緒に歩んでいる感じ。『アニメとしてはこうやりたい』という話とか、ぶつかりながら形にしていっている」と制作現場の雰囲気を伝えた。

クリエイティブプロデューサーの丸山正雄。

クリエイティブプロデューサーの丸山正雄。[拡大]

本作が長編ということもあり、SNSでは「最後まできちんと描ききれるのか」という不安の声が上がっているという話が出ると、藤田は「描ききれるわけねえだろう! (全部で)何巻だと思ってるんだ(笑)」と冗談交じりに回答。ここで藤田からアニメが全36話であることが明かされる。さらに熱くなった藤田は立ち上がり、「36話の中で面白くないものは絶対に作らないという気持ちでこれから試合に臨みます」とアニメ制作を“試合”と言い換えて話し始める。「俺はできるだけベストに物語を作っていきたいと思います」と決意を口にし、「なんせ俺が『からくりサーカス』を一番うまくできると思ってるから、(話を)抜くときだって自分で選びたい。試合後の結果に関しては自由に言ってください、俺も受けて立てる。これだけ(アニメに)関われるんだから」と語る藤田の熱い言葉に、会場からは自然と大きな拍手が湧き起こった。

立ち上がり熱弁する藤田和日郎

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「うしおととら」のアニメが放映されていた際の話では、丸山が「藤田さんからそのまま出版できるようなクオリティの絵と、コメントがびっしりのFAXが、放送のたびに送られてきてた。全話それを送ってくるんですよ」と明かし、ここでも藤田の熱い一面が垣間見られた。丸山の信頼できる部分を聞かれた藤田は「キャストとか物語作りに関しても、しゃべったら(自分と考えが)そんなに遠くないんですよ」と語り、それに対して丸山も「原作を読んだときから『これは俺がやるんだ』と決めていたから食い違いがない」と2人の息の良さを見せる。

また才賀勝役のキャストをオーディションで決めるという企画の話になると、その経緯を聞かれた丸山が「フレッシュな役には、あんまり聞いたことのない声が一番良いのではないか」と理由を説明。過去にも「ロードス島戦記」パーン役の草尾毅、「X -エックス-」司狼神威役の関智一、「はじめの一歩」幕之内一歩役の喜安浩平などをオーディションで抜擢したことを挙げ、「キャラクターにフィーリングの合う人が、最初は多少ヘタでもだんだんうまくなっていく成長の過程が表現できたりすると、より作品に合う」と自身の経験を語った。また木村からは「こんなに勝をやりたい人がいるのか!」というくらいの応募が集まっていることも明かされた。

藤田和日郎

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ほかのキャストについては木村から「かなりの議論を重ねた末に、ベストだと思うキャストになった」と伝えられ、藤田は「Twitterでぽろっと言っちゃって、各方面に謝らなきゃいけなくならないように早いとこ解禁して」と茶化しながら、解禁を望むファンの声を代弁。司会を務めた宮島咲良は、鳴海役としろがね役のキャストをすでに聞いていたとのことで、その感想を「ヤバイです」と表現、思わず席を立ち上がるほど興奮したことを報告した。

最後にファンへ向けて挨拶を求められると、木村が「『からくりサーカス』に社運をかけてるくらいの熱量でやっている。良い作品にするべく取り組んでいくのでよろしくお願いします」と述べ、藤田は「いま構成してても、すごい難しいんですわ。だけどそれをなんとかやり抜くから、その成果をちょいと覗きに来てもらいたいと思いますよ。マンガの『からくりサーカス』と一緒でがっかりはさせないぜ、だからよろしくお願いします」と最後まで熱くメッセージを送った。

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