2016年に公開された映画「ちはやふる -上の句-」「ちはやふる -下の句-」の続編として制作された同作。舞台挨拶には綾瀬千早役の
今作をもって「ちはやふる」を“卒業”することとなる登壇者たちは、1人ずつ名前を呼ばれてから客席通路を通り、卒業式風に入場。登壇した広瀬は「私にとって初主演の映画でもあるので。だんだん“初”というものが少なくなっていく中、こうしてまだ初主演の映画の公開が残っているのがうれしい。私にとっては宝物のような作品、そして仲間に出会えた」と思いを語る。
イベントでは「卒業したくないこと」をテーマにトークを展開。「ちはやふる」で演じた新の名前にちなんで改名した経緯を持つ新田は、「僕は新を卒業できるのかなあ……と思いました」と切り出し、「いつまでも初心を忘れずにという思いを名前に込めたので。卒業してもこの思いを忘れないでいたい」と述懐した。野村は「映画というものはずっと同じメンバーではできないので。これからまた一緒に仕事をするメンバーもいると思いますが、この『ちはやふる』から卒業したくないです」と真剣に述べるが、それまでほかの回答者に茶々を入れていたこともあってか、登壇者たちからはクスクスと笑いが起きてしまう。最後に順番が回ってきた広瀬は「10代を卒業したくない」と語り、「ちはやふる」が始動した16歳の頃を思い返す。それを聞いていた登壇者たちも、時の流れを実感するようにお互いの顔を見合っていた。
ここで小泉監督からのサプライズで“「ちはやふる」の卒業証書授与”が行われる。小泉は1人ひとりに対し撮影時の思い出や激励の言葉をかけていき、主演の広瀬には「これからおそらくレジェンド女優になっていくであろう初期のあなたと、このタイミングで出会えたことは運命だと思います」と声をかけた。そしてキャストたちに改めて「この映画は君たちがいつでも初心に戻れるように一瞬を永遠にとどめたもの。いつか思い出したくなったら観てもらえれば」と思いの丈を伝えた。
最後に広瀬は“卒業生代表謝辞”を挨拶。「映画の公開イコール卒業みたいになって、本来ならスタートなのにそんな感覚になれなくて」と心境を吐露しながらも、「寂しいを通り越して気持ちがいいです。……しんみりも嫌だね」と続け、「ここにいるみんなとは役を通り越して本当の仲間になれたし、これからいろんなことを感じていきたい仲間になった気がしています。本当にこの作品が大好きです!」と晴れやかな表情で舞台挨拶を終えた。
なおコミックナタリーでは映画「ちはやふる -結び-」の公開を記念し、原作者の末次由紀にインタビューを実施。連載10周年を迎えた末次にこれまでの歩みを振り返ってもらい、“富士登山で例えたら8.5合目”という現在から完結に至るまでの展望、さらには次回作で描きたいテーマも語ってもらった。
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