2人はいずれも主人公・ルフィをイメージした衣装を着用。生駒は「真っ赤な“ワンピース”と麦わら帽子」とポイントを説明し、渡部は「ルフィはルフィでも、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』という劇場版で、シキの根城に突入するときのルフィを……」と細かいこだわりを語る。渡部は昨年「ONE PIECE」の20周年トークショーのMCを務めた際、その知識量で編集者をうならせたといい、「過去の統計をまとめた資料を作ったんですが、それをくださいと言われました(笑)」と、マニアっぷりを披露していた。
東京ワンピースタワーでは3周年を記念して、3月9日より同作の特別版単行本「巻三三三」がパークへの入場者に配布される。「巻三三三」の読者第1号となった2人。特に好きなページを尋ねられると、生駒は尾田とGReeeeNの対談ページをピックアップし、その理由を「マンガを読んでいるような感覚になってすごく面白かったです。ボリュームも多いし、いろんな裏話も知れた。尾田さんって大先生なのでお堅い方だと思っていたんですけど、もしかして隣にいるんじゃないか?って思うくらい親近感が湧きました」と説明する。
そして園内で行われているライブショー「ONE PIECE LIVE ATTRACTION “3”『PHANTOM』」の台本に尾田が書き込んだメモを記したページを挙げた渡部は、「ファンなら誰しもがうれしい先生のラフやクセ字が見れる。先生は丸字っぽいクセ字を書かれるんです。セリフの言い回しなど強いこだわりも感じられますね。もともとあったセリフをカットしてまで付け加えられた物語も重要なシーンで……」と熱弁。さらに「ONE PIECE」ファンにはお馴染みの「SBS」のコーナーで、麦わらの一味全員のサインが見られることについて、渡部は「ナミ、サンジ、チョッパー、ブルックのサインは本邦初公開なので、この4人のサインが見られるだけでも『巻三三三』の価値がある!」と大興奮の様子。生駒は「みんな個性があふれすぎてて……自分のサインの参考にしようかなと思いました」と笑顔を見せた。
なお「東京ワンピースタワー」は、4月21日から大幅にリニューアルし、新たな企画が続々登場する。これにちなみ「新たに挑戦したいことは?」と司会に聞かれると、渡部は「いつか『ONE PIECE』のゲスト声優がやれたらいいなと。大きな力でなんとか尾田先生までこの声を届けてもらって……」と、モジモジしつつも野望を口に。生駒は「今までなかなかできなかった、親孝行をしたいです」と述べたのちに、「実は渡部さんは地元の先輩なので、渡部さんのその願いが叶うことを願っています」とコメント。2人は同じく秋田県由利本荘市の出身で、実家も近いという。これに渡部が「一緒に出られたらいいですよね。秋田をイメージした“ナマハゲール島”とかを舞台に」と提案すると、生駒は「“冬島”とか!」と返していた。
リニューアルのひとつとして、「ルフィのエンドレスアドベンチャー」内の4D体感シアターでは上映される映像が新しくなり、トンガリ島を舞台に、オリジナルストーリーが展開される。その場面カットが映し出されていくと、「サンジと戦桃丸が1対1で対峙するのは初めてですね。気になります」「海賊同盟を組んでいるのにローとルフィが対決するというのは衝撃的ですね。なぜ戦うのか」と、渡部が次々に細かい知識をすらすらと披露し、生駒を感心させていた。
さらに企画展「ログギャラリー」がSeason4に突入し、「敵(ライバル)」をテーマに、ルフィがこれまで立ち向かってきた敵との戦いや邂逅を振り返る展示が展開される。そこで展示予定の本編ページが3つ紹介され、3人の海軍大将が並ぶシーンについて生駒は「ここは読んで心が締め付けられました。コミックスを開けないほど……」と思い入れを語り、渡部は「読んだときに高校生だったんですけど、お弁当を食べながら驚いた記憶がある」と笑いを誘った。さらにビッグ・マムの姿が初めて明らかになるコマを見た渡部は、「彼女が『ブラッディ・パーティー』っていう歌を唄うんですが、僕はその歌ダウンロードしていて。ちょっと陰気な感じのときに聴くと、さらにどん底に突き落としてくれるんです」と、活用法を明かす。
最後に渡部が「こういう職業をしていることを存分に生かして、『ONE PIECE』という作品の面白さをどんどん世の中にさらに広めていきたいと思います。皆さまにお届けできている喜びを味わいながらこれからの俳優人生もがんばっていきたい」と「ONE PIECE」への思いをコメント。生駒は東京ワンピースタワーについて「ここに来ればすべてが面白く伝わってくるんじゃないかなと思います。たくさんの人に来てもらえればと思います」とアピールして、発表会見を締めくくった。
共演はこの日が初めてだと言う同郷の2人。その後の囲み取材で、2人は互いに共演は念願だったと語る。特に生駒はテレビに渡部が出演しているのを観て「いつかこの人たちに仕事で会えるようにならなきゃ」と思っていたといい、感激した様子を見せていた。また3周年にちなんで記者から「3年後はどんなふうになっていると思いますか?」と聞かれると、乃木坂46からの卒業を発表している生駒は「芸能界で生き残ってればそれでいいです」と発言。また卒業の理由を「自立した大人になりたい」と説明し、「未来は明るいので、秋田を盛り上げたり、自分の可能性を広げたりしたい。ルフィたちみたいに、恐れないでしっかり航海していきたい」と今後への心持ちを語った。
「巻三三三」は全82ページ。東京ワンピースタワーに関する尾田直筆の設定資料に加え、「ONE PIECE LIVE ATTRACTION “3”『PHANTOM』」用にテーマ曲「4 ever ドーン!!!!!(フォーエバー ドーン)」「PHANTOM ~約束~」を書き下ろしたGReeeeNと尾田の対談や、アニメでポートガス・D・エース役を務めた古川登志夫へのインタビューなどが収められる。配布は入園と一部のアトラクション利用、ライブショー鑑賞がセットになった「LIVE & PARK PASS」を使用しての入場者に限られているので注意しよう。
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