「曇天に笑う〈外伝〉」中村悠一ら登壇、“愛に溢れた”作品の見どころ語る

唐々煙原作による劇場アニメ「曇天に笑う〈外伝〉～決別、犲の誓い～」の初日舞台挨拶が、本日12月2日に東京・新宿ピカデリーにて実施され、曇天火役の中村悠一、曇空丸役の梶裕貴、曇宙太郎役の代永翼、安倍蒼世役の鳥海浩輔が登壇した。

「曇天に笑う」の前日譚、および後日談を綴る「曇天に笑う〈外伝〉」。劇場アニメは全3部作となることが発表されており、「決別、犲の誓い」はその前編にあたる。初日を迎え、中村は本編の最後にて中編の特報が公開されたことに触れながら「意表を突いてやったなと。僕も突かれました」とコメント。また「ライブビューイングを含め、多くの方に初日から観ていただけてよかった」と心境を述べた。

鳥海は「今日は寒いですね。でもここは皆様の熱気と、空調がしっかり効いているので非常に暖かい」と切り出し場を和ませながら、「テレビシリーズから時間が経っても、こうやって劇場版のクオリティで（作品を）お届けできることが我々としてもうれしい。一度と言わず、何度でも足を運んでいただけたら」とファンへ挨拶した。

それぞれのお気に入りのシーンを問われると、梶は「シーンを具体的に挙げると言うよりも、大湖さんの包容力をすごく感じて。この父があってこその我々三兄弟が居るんだなと感じましたし、形は違えどそれを天火が背負って、僕たちにも継がれていくものなんだなとグッと来ました」と曇家の絆について述べる。また若き天火と蒼世の犲時代のシーンに触れ、「腕立て伏せの競い合いをしているときに、天火がふざけているのを見て蒼世が吹き出すところが、蒼世にもかわいらしい一面があるんだなって微笑ましくなりました」と語った。

代永は「空丸と蒼世さんが稽古をしているときに、空丸を見つめている錦がすごくかわいいなと思って」とお気に入りの場面を挙げると、すかさず梶が「でしょ？」と相槌を打つ。「それまであまり感情を出さなかった錦が、三兄弟やいろんな人たちと関わっていく中で感情を出せるようになって。頬を赤らめながら見ているシーンがすごくかわいくって……」と続けると、再び「でしょ？ かわいいです」と梶も同意した。

印象的なシーンについて、鳥海は「『大湖さーん！』って駆け込んで来る警察官2人が居るんですけど、『あ、昔からなんだ』って（笑）。テレビシリーズのときは『天火さーん！』って来ていたのが、当時は『大湖さーん！』だったんだな」と触れると、中村は「あの人たちは事件が起きて『お巡りさん、事件です！』って言われたら、『そうか！ よし！ とりあえず曇さんのところに行こう！』ってなるんでしょうね（笑）」と想像を膨らませ、会場の笑いを誘う。鳥海は「そういった細かいところも、テレビシリーズからご覧になってる方からするとニヤッとするシーンなのかなと思いました」と述懐した。

その後、中編のストーリー展開について各々が妄想を膨らませ、終始賑やかなトークを展開。中村は「なんとなくのストーリーは聞いているんですが、結構オリジナルの展開で膨らませるというお話だったので、僕らとしても観るのが楽しみです」と期待を寄せた。

最後に代永は「『曇天に笑う』は兄弟愛や仲間愛であったり、愛に溢れた作品。愛情を伝える大切さを教えてもらえる作品だなと思いました」と、梶は「テレビシリーズが終了してから、彼らが住んでいた付近の琵琶湖を見る機会があって、そういう場所に行くと自分の中に『曇天に笑う』という作品が息づいてくれているのを実感した」とそれぞれ作品への思いを語る。中村は「フィルムを観させていただいて、テレビシリーズのときから兄弟や仲間たちとの和気あいあいとしているシーンをアドリブでやらせていただいたりとか、すごく楽しみながらやっていた現場だったなというのを改めて思い出しました」と振り返り、「天火のドラマとしては一段落しましたが、今後も引き続き外伝を楽しんでいただけるとうれしいです」と観客へ語りかけた。

「曇天に笑う〈外伝〉～決別、犲の誓い～」は、本日より2週間限定にて劇場上映。また中編のタイトルは「宿命、双頭の風魔」に決定し、2018年6月9日より上映されることが発表された。

※動画は現在非公開です。