本郷奏多、「きたぜぬるりと…」を言えて「ああアカギやってんな…」と感無量

7

434

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 181 250
  • 3 シェア

福本伸行原作によるドラマ「BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『アカギ』竜崎・矢木編/市川編」の製作発表会が、本日9月21日に都内にて行われた。

左から津川雅彦、本郷奏多、鹿賀丈史。

左から津川雅彦、本郷奏多、鹿賀丈史。

大きなサイズで見る(全13件)

鹿賀丈史

鹿賀丈史[拡大]

イベントには赤木しげる役の本郷奏多、市川役の鹿賀丈史、南郷役の駿河太郎、竜崎役の六角慎司、そして福本が登壇。撮影現場の雰囲気を問われた本郷は「室内で黙々と麻雀を打っているだけなので(笑)。朝から晩までみんなで一生懸命麻雀をやっております。鹿賀さんも冗談をおっしゃってくれたり、すごくチャーミングな方なので楽しいです」と答える。鹿賀は「サングラスをかけておりますけども、フィルムが貼ってあって牌がほとんど見えない。そんな世界で麻雀をやっておりまして、大変な思いをしております」と盲目の代打ち・市川のごとく、暗闇の中で演技をする苦労を語った。

六角慎司

六角慎司[拡大]

駿河は「南郷は、このドラマに出てくるなかでは一番普通の人。常に追い詰められておりまして、撮影中は(汗の表現として)水をかけられて、ずーっと水が滴っております。ほぼ顔芸なんですが、楽しみにしてほしい」と南郷役ならではの見どころを披露。また赤木の初対戦相手である竜崎を演じる六角は「同じく顔芸の六角です」と言い放って場を温め、「傷はメイクです。顎は自前です」と福本が描く特徴的な顎のラインを、特殊メイクなしで演じられることを示した。

福本伸行

福本伸行[拡大]

福本のマンガは、登場キャラクターによるナレーションが多い。ドラマでも南郷の心の声で赤木の心理や状況が説明されていくことが話題に上ると福本は「マンガ家にはたぶん2種類いて、ナレーションを使いたくない人と使う人。僕のマンガはナレーションなくしては説明できない。特に赤木という無口な天才が、自分のやったことについて『すごいだろすごいだろ』って言ったら興ざめじゃないですか。赤木本人はしらっとしていて、周りの人間がひたすらびっくりする、という構図がマンガ的にも映像的にもいいんです」と説明。登壇者たちも頷いた。

本郷奏多、鹿賀丈史。

本郷奏多、鹿賀丈史。[拡大]

また2015年に放送されたドラマ「アカギ」では、19歳の赤木しげるを演じた本郷。「竜崎・矢木編/市川編」では13歳の赤木を演じることに対し、「僕、今年で27歳になるんですけど、まさか13歳の男の子を演じるとは……」と正直な気持ちを吐露しつつ、「だからといって声変わりしてない声でやるわけにはいかない。赤木のカリスマ性は13歳ですでに出来上がってると思ったので、あまり前作と変えずに、若いことを意識せずにやってます」と語った。そして「最初のシーンで南郷さんに歳を聞かれて、僕が「13……」って言うんですけど、それが最大の山場でしたね(笑)。それを乗り切ったんでもう大丈夫です。視聴者の皆さんも『ん?』ってなると思いますけど、そこを乗り切っていただけたら(『アカギ』の)世界に入ってもらえると思う」と笑顔を見せる。

「きたぜぬるりと…」について熱弁する本郷。

「きたぜぬるりと…」について熱弁する本郷。[拡大]

司会に「アカギ」内で好きなセリフを聞かれた本郷は、対市川戦で赤木が白(ハク)を引いたときに言った「きたぜぬるりと…」のセリフを選択。「赤木のセリフのなかでも、みんな知ってる名台詞。独特な表現なので気に入っています。撮影でそのセリフを言ったとき、『ああ、アカギやってんな……』とすごく気持ち良かった」と述懐する。福本は「麻雀をする人ならわかると思うんですけど、白は唯一独特な牌で何も書かれていない。まさにね、(引いたとき)“ぬるり”って感じなんですよ。本当に麻雀をやってるとき、こんなセリフ言われて上がられたら気分が悪いと思うんですけど、赤木はね、そういう気配りがあまりできない人間ですから」と“ぬるり”の表現について解説。これを聞いた本郷は、「“つるり”じゃダメですか?」と質問をするが、福本は「白ってぬるっとした感じがあるんですよね。それに、大三元とかをツモって上がる、大物手が来た感覚。“つるり”だと軽い。1300点くらいのイメージ」と“ぬるり”の語感の大切さを熱く語った。

津川雅彦

津川雅彦[拡大]

そしてここで、2018年に「アカギ~鷲巣麻雀完結編~」が放送されることがアナウンス。ドラマは第1弾で展開された「鷲巣麻雀」編の続きから完結までが描かれる。本郷は「本当にうれしいです。前回もドラマとしては完結させてるんですけど、原作がまだ続いていたので。本当の決着を映像でも表現することができる。津川(雅彦)さんとまたご一緒できるのもうれしい」と喜びをあらわに。会場には鷲巣役の津川も駆けつけ、「鷲巣麻雀完結編」への意気込みを語った。

原作マンガの鷲巣編は1997年にスタートし、今年の4月に終幕。マンガ「アカギ」自体も2018年2月に完結することが予告されている。福本は「来年に『アカギ』というすっごい長い連載が終わります。鷲巣編がピークであり、そこで終わらせることもできたのですが、ちょっとした余韻の話を進行中。赤木の自由な感じをうまい具合に出せて終われるんじゃないかと」と最終回に期待をもたせた。また福本が「竜崎・矢木編/市川編」に出演していることが発表されると、「ほんのちょっとした役なんですが、監督からもっともっと派手に、もっと苦しんでくれと言われまして。だいぶ顔芸をやらせていただきました」と恐縮した様子。本郷に「市川に九蓮宝燈を振り込む男役です」と紹介されて笑顔を見せた。また福本を除いた登壇者の中で、一番麻雀が強いのは誰かという質問も。鹿賀が間髪入れず「本郷くん」と答えると、一同頷く。本郷は「僕、いろんなことを気にするタイプなので、(面子がこのメンバーだと)上がれないかもしれないです」とおどける一幕も。和気あいあいとした雰囲気の中、イベントは幕を閉じた。

会場の様子。

会場の様子。[拡大]

「BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『アカギ』竜崎・矢木編/市川編」は、10月13日からBSスカパー!で放送開始。第1話は無料で視聴できる。

この記事の画像(全13件)

読者の反応

  • 7

Gnews @Gnews__

[エンタメ]本郷奏多、「きたぜぬるりと…」を言えて「ああアカギやってんな…」と感無量 - コミックナタリー https://t.co/uwFzN1UFUA 福本伸行原作によるドラマ「BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『アカギ』竜崎・矢木編/市川編」の製作発表会が、本日9月21日…

コメントを読む(7件)

関連記事

福本伸行のほかの記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのコミックナタリー編集部が作成・配信しています。 福本伸行 / 本郷奏多 / 鹿賀丈史 / 駿河太郎 / 六角慎司 / 津川雅彦 の最新情報はリンク先をご覧ください。

コミックナタリーでは国内のマンガ・アニメに関する最新ニュースを毎日更新!毎日発売される単行本のリストや新刊情報、売上ランキング、マンガ家・声優・アニメ監督の話題まで、幅広い情報をお届けします。