学生たちに向けて“ものづくり”のレッスンを行うことを趣旨としたイベントには、渋谷と、映画でコーロキ役を演じた
司会者から役者の道に進んだきっかけを問われた妻夫木は、「ゲームセンターに『スタアオーディション』という(芸能界のオーディションを受ける権利が得られる)ゲーム機がありまして、それに500円を投じて芸能人になりました」と説明する。同様の質問に大根監督は「映像の仕事をしたかったんですけど、さっきも言ったように日芸に入るにはいろんなものが足りず(笑)、専門学校に行ったんです。そのあと卒業間際に作った1本の映像作品が学校のコンテスト的なものに受かって。そのコンテストの審査員に僕の師匠である堤幸彦が来ていて、『うちに来ない?』と誘われて業界に入りました」と振り返る。司会者から「音楽とリンクした映画が特徴的」とコメントされた大根監督は、「中学高校から音楽はずっと好きで、今おっしゃったようなことが俺の映像作品の特徴であるとすれば、『好きなものをずっと好きでい続けた』ってことなのかなと思うんですけどね」と語る。「なし崩し」でマンガ業界に足を踏み入れたという渋谷は、「バイトで出版社に入って、最初は編集者の人に『絵とか描いてみれば』って言われて。そのあと『マンガも描いてみよっか』という話になり、そんな感じでやってきて42歳になっています」とこれまでを回想した。
質疑応答コーナーで映画学科の学生から「鑑賞者を狂わせるほど女性を美しく撮るコツは?」と問われた大根監督は、「キャスティングが決まった時点で、とにかく撮影対象者を好きになること」と回答。また「映画の中で描かれている恋愛のやりとりがリアルすぎたんですけど、実体験を踏まえてマンガを描かれたんですか?」と質問された渋谷は「具体的なモデルはないんですよ。よかれと思ってやったことが裏目に出ることって、恋愛の中ではよく出てくると思うんですけど、ああいうときの『やべえ』っていう感じをネチネチと描きたかった」と明かした。
最後に妻夫木は「日芸って本当に倍率が高い大学だから、皆さんがこれからどんな道に進むかわからないけど、ここにいることに誇りを持って進んでほしいです。なんでも、やり抜けば自分にしかない何かを見つけられるはず。僕たちはこの映画で自分たちができることを出し切ったつもりです。もしよろしかったら皆さんの残り少ない大学生活の合間に、この映画のことを宣伝してもらえれば(笑)」と学生にメッセージを送った。映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」は、9月16日に公開される。
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