会場には安彦をはじめ、シャア・アズナブル役の
そして本作のアフレコについて振り返っていくことに。銀河は「家族のことなど自分でもよく知らなかったことも出てきて……こんなことなら、もう少しだけでも(家族に)優しくしとけばよかったなあって反省しました」と苦い表情になる。なお一年戦争の真実を描く「THE ORIGIN」では、「機動戦士ガンダム」より若い年齢を演じなければいけなかったキャスト陣。古川は「高校生の声が出るんかいなっていう不安と、いまだにその役を演じさせていただけるといううれしい気持ちがない混ぜになって、不思議な気分でアフレコに臨んでいました」と述べる。古谷は「アムロは第2章から登場したのですが、それが8歳という……とんでもなく若返らなくてはいけなくて(笑)。安彦監督の無茶振りがありましたので、『やれるとは言えない、けどやるしかないんだ……!』という心境でした」とアムロの声色を使い、会場を盛り上げた。
キャスト陣の声を受け、現場の指揮をとった安彦は「僕はたいそうな指示はしていません」とコメント。現場の様子を思い返し、「38年前はスタジオで、ひたすら絵を描いていたので声優さんとの面識はなかったんです。銀河さんとは『THE ORIGIN』で初めてお会いしたんですけど、『(ザビの)まんまじゃねえか!』ってびっくりしました(笑)。怖えなって思ってましたが、優しいお方です」と素顔を語る。また「アムロはすごくかわいかったと思いますよ。不安があったのは池田さんの少年ボイス。でも見事なものでした」とそれぞれを称賛し、全員を安心させた。
イベント終盤、「ガンダム」シリーズへの思いを順に述べていく登壇者たち。古川は「『ガンダム』は日本のアニメ史に、燦然と輝く金字塔的な作品だと思います。僕が演じるカイ・シデンは脇役ですが、自分の代表作として入れておきたい役柄と作品です」と誇らしげに話す。銀河は「声優の仕事をして間もない頃、これからどんな仕事をしていきたいかと考えてるときに出会ったのがギレン・ザビという役です。そこから(ギレン・ザビの役が)自分の役作りのどこか原点になってるところがあります。僕の細胞の1番奥にあるような役柄に出会えて幸せです」としみじみ語った。
池田は「激突 ルウム会戦」の続編にあたり、2018年5月5日より上映される「誕生 赤い彗星」について「もう1本、主役をやらせてください!」とコメント。古谷はさらなる次回作への意欲を見せ、「『THE ORIGIN』はシャアが主役ですが、「機動戦士ガンダム」はアムロ・レイが主役でございます。第6話以降、切にアムロを主役にしていただきたい!」と懇願した。
安彦は「38年というフレーズが最初に出てきたんですが、僕は38年間の中身が皆さんと違います。『ガンダム』とは1度別れており、尻尾を切って「もう関係ない」というふうに思っていた時期が間に長くあります。それが『THE ORIGIN』という形で生き返ってしまい……自分と『ガンダム』の業の深さを誰よりも感じてるんじゃないかなと自負しています。もうこれは逃れられないので、一生付き合っていくしかない財産です」と、「ガンダム」シリーズへかける熱い思いを語った。
また安彦は「4話までの『シャア・セイラ編』がたくさんの方に支持していただけて、5話の『激突 ルウム会戦』を作れることになりました。今は6話を鋭意制作中です。そして、その先があります。いわゆる本編の、我々が一年戦争編と呼んでいるものです。『激突 ルウム会戦』に厚い支持があれば、一年戦争編の制作が可能になります。これまでに増した支持で、ぜひ我々に1年戦争編も作らせてください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」は、本日9月2日より4週間限定で全国35館にて上映される。
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THE ORIGIN V初日に“シルバー”な声優陣集結!安彦良和、シャアの少年ボイスを賞賛 - コミックナタリー
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