これは明日6月11日まで同会場で実施されている、展覧会「中村明日美子展」の一環として催されたもの。イベントには事前に出演がアナウンスされていた明日美子、映画「
展覧会スペースの一部で開催されたこともあり、周囲に明日美子の原画が並ぶなかで進行した本日のトークショー。明日美子が「きれいに並べていただいてありがとうございます」と挨拶すると、かねてから明日美子の大ファンだったという冨手は「ちゃんとゆっくりくるくる見て回りたいです」と興奮した様子を見せる。淵上が原画を見渡し「毒がある感じがして、先生の小さな体のどこからこの毒が出ているのかなって思っちゃいます」とつぶやくと、明日美子は「日々の暮らしの中に毒があるのかも」と回答。本展覧会に足を運ぶのはこれが3回目だという田中は、「めっちゃ(原画が)欲しいです。何回も来ても『素敵だな』って思うところがある」と語れば、川籠石も「中村先生の作品って、必要以上のことをしないんですけど、それ以上の空気感を感じさせてくれると思うんです。近くで原画を見させていただいてその空気がより伝わってきましたし、僕も原画が欲しくなりました」と続けた。
本日のイベントは事前に寄せられた質問に、登壇者が回答する形で進行。「作品のアイデアはどんなときに生まれるか」という質問に対し、明日美子は「暮らしの中で生まれるとしか言えないですかね」としながら、「私は『こういうシーンが描きたいな』というところから描き始めるので、『そこしか考えていなかった』ってこともあったりします。それを第1話に描いちゃうと、『このあとどうなるんだろう』ってなることも」と制作模様を説明。アナログで描き続けている理由を問われると、「ただ(時代に)置いていかれているだけです(笑)。『デジタルならもっときれいに描けるのかな』と考えたりするんですが、アナログだとこうやって原画展もできますし、(アナログで作画する)最後の1人になるのもいいかなと思います」と答えた。
その後質問は「ダブルミンツ」関連の内容に。「(
最後に「先生にとってBLとは何か」と問われた明日美子は、「いろんな作家さんがいるので、あくまで私の場合なんですけど」と前置きし、「基本的には男同士の恋愛が入っていれば、何を描いてもいいという、懐が深くて自由度の高いジャンルだと思っています。そのなかでせっかく作品を世に出すので、BLを読んだことのない人が手にとっても『面白い』って言ってもらえるようにしたいと考えています」とBLというジャンルへの思いを述べた。
「ダブルミンツ」は壱河光夫と市川光央、同じ名前を持つ2人の男を描いたBL。映画は東京のシネ・リーブル池袋ほかにて目下公開されている。
実写映画「ダブルミンツ」公開記念 中村明日美子展
会期:2017年6月1日(木)~6月11日(日)
時間:11:00~20:00
会場:GALLERY X BY PARCO
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- 映画「ダブルミンツ」|2017年6月3日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
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