会見に登壇したさいとうは、連載50周年を迎えた心境を問われ「本当にありがたいこと」と述べながら、「よくそれだけ支持されたなと。自分としてはやってみたらそうなったという感じで、あまりピンときていない」と述懐。「『ゴルゴ13』の中に、自分の価値観や考え方などをそれなりに書き込んできた。それを読者がどう感じられたのか、私のほうからお伺いしたい気持ち」と心境を語る。「あとどれだけ描けるかが問題」と口にするも、「担当編集者には『50年は折り返し地点』と言われてびっくらこいた(笑)。自分としては『よくやって来れた』と思うけど、そこまで生きられるかなと笑った。でもがんばれる限りはがんばりたい」と意欲を示した。
また会見にはギタリストの山本恭司も登場し、特別展の公式テーマ曲「13th Shot」を演奏。山本は「子供の頃からゴルゴに憧れて、ゴルゴに大人にしてもらった」と笑顔を見せ、「ゴルゴは冷徹なだけのスナイパーではない。強さと同時にある愛とか悲しさ、切なさが心に残っていたので、曲の中にも切なさを感じる要素を入れて、僕なりの“ゴルゴ観”で作ったつもり」と楽曲に込めた思いを明かした。
「ゴルゴ13」研究家の杉森昌武の監修により、全5章にて展開される同展覧会。「ゴルゴ13」の全エピソードから厳選した39枚の原画や、ファンの間でも名作とされる「海へ向かうエバ」の原画15枚など、初公開を含む計60枚の原画が展示される。またさいとう・プロダクション内の「武器庫」に保管されているモデルガン12丁や、小学館より刊行された別冊ゴルゴ13、ゴルゴ13増刊号全巻を展示。分業制を打ち立てたさいとう・プロダクションの紹介コーナーも設けられ、さいとうによるネームや、各スタッフが描き入れる人物や武器、背景など「ゴルゴ13」ができるまでの工程をパネルで公開。さいとうの部屋も再現される。
加えてアニメでゴルゴ役を担当した、
そのほか特別展の開催を記念し、女性向けのファンクラブ「GOLJO」が開設。会長にはタレントの
連載50周年記念特別展「さいとう・たかを ゴルゴ13」
大阪展
期間:2017年10月6日(金)~11月27日(月) ※会期中無休
時間:平日12:00~20:00、土日祝10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:大阪文化館・天保山
料金:一般1500円(1300円)、大学・高校生1300円(1100円)、中学・小学生500円(300円) ※()内は前売り
川崎展
期間:2018年9月22日(土)~11月30日(金)※休館日:毎週月曜(9月24日、10月8日は開館し翌日休館)
会場:川崎市市民ミュージアム
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