ステージには壱河光夫役の
淵上はマネージャーの手違いで黒みつお役だと聞いていたが、「田中くんに会ったとき違和感があって。(田中の)顔がもう原作と似てるじゃないですか!」と勘違いから始まったことを告白。一方の田中は、クランクインの1年前から出演が決まっていたため、役作りの段階でさまざまなアプローチができたと振り返る。「端から見たら『つらい』と言われるようなこともやっていますが、本当に向き合い、愛せる役に巡り会えて幸せに感じています」と述べた。
印象的だったエピソードを聞かれた内田監督は、「淵上くんはクールな感じの役者さんで、田中くんも普段は結構大人しい。そのギクシャクした感じを僕は楽しんでいた」と笑みを浮かべる。「未だに覚えているのが、田中くんはいろいろな方と話したかったみたいで。だけど淵上くんは人を寄せ付けないオーラがあるから、田中くんが『監督! (淵上に)話しかけてもいいんでしょうか?』と聞いてきて(笑)。(2人が)だんだん仲良くなっていく過程が楽しかった」と振り返った。
また須賀については「子供の頃のかわいらしい天使なイメージがあったんですけど、すごく“悪い”演技をして。僕は彼の本質を知りましたね」とコメント。聞いていた須賀は「ちょっとちょっと!(笑) それは語弊がある! 監督はそう言ってますけど、そんなことはないです!」と主張する。内田監督は「そういう増悪の部分も引き出せる役者さん」と須賀を称し、「初日の撮影でいい演技をしてもらったんで、淵上くんと田中くんに『初日すごくいい演技だったよ!』って言ったら、田中くんの目が面白かったです」と語る。田中は「プレッシャーにしか感じなかったですよ!」と当時を思い返した。
最後に淵上は「いろいろ思うところもあると思いますが、監督含めみんな一生懸命この日のためにがんばってきました」、田中は「ラストシーンを迎えたとき、光が強く見えるのか、闇のほうが強く見えるのか。それぞれ捉え方が違うと思うので、皆さんの反応を楽しみにしています」と観客へメッセージを贈る。内田監督は、「正直、万人受けする映画ではないと思います。背中を一歩押される映画とは真反対で、どちらかと言うと突き落とされる映画。皆さんが観てどう思われるのか、本当に楽しみです」と反響へ期待を寄せた。
「ダブルミンツ」は6月3日より、東京のシネ・リーブル池袋ほかでロードショー。
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