永井豪が湯浅政明を絶賛、シュールさが「DEVILMAN crybaby」にピッタリ

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永井豪「デビルマン」を原作とするアニメ「DEVILMAN crybaby」のトークイベントが、本日3月25日に東京ビッグサイトにて行われている「AnimeJapan 2017」内にて開催。壇上には永井と、「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」などで知られる本作の監督・湯浅政明が登場した。

アニメ「DEVILMAN crybaby」トークイベントの様子。左から永井豪、湯浅政明監督。

アニメ「DEVILMAN crybaby」トークイベントの様子。左から永井豪、湯浅政明監督。

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永井豪

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現代版にリメイクされ、これまで一度も描かれたことのなかった原作マンガの結末までがアニメ化される「DEVILMAN crybaby」。最初にマイクを持った永井は「どんなデビルマンになるのか楽しみ」と口を開き、「湯浅監督の作品はシュールな雰囲気があるので、『デビルマン』のシュールな世界観もピッタリだと思う」と期待をかける。

湯浅政明監督

湯浅政明監督[拡大]

高校生の頃、所属していた美術部のメンバーで永井作品を愛読していたという湯浅。「デビルマン」と出会ったときのことを振り返り、「後半の展開にただびっくりしていた。当時はわかっていなかった、その奥にある何かをアニメで描いていきたい」と語る。

湯浅からは、「デビルマン」をアニメ化するのは怖いという声も。「みんなが知っている作品だから映像化するのは難しいなと思っていました。でもやりたいという気持ちがあって、お願いしたら通ってしまった(笑)。自分が永井先生になったつもりで、先生ならこんな風に描くんじゃないかなと考えて作りたい」と率直な心境を述べた。

左から永井豪、湯浅政明監督。

左から永井豪、湯浅政明監督。[拡大]

そして永井が「僕に合わせようと考えなくていいから存分にやって」と声をかけると、湯浅は「余計プレッシャーがかかります……(笑)」とタジタジに。また湯浅は副題にある「crybaby」という言葉がキーになるとヒントを明かしながら、「Netflixでの映像配信ということもあり、バイオレンスやエロティックな部分を限界まで出せる形でアニメ化してます」と期待を煽った。

さらに湯浅が「最大のポイントは“了を描く”こと」と切り出すと、永井が大きく頷く一幕も。不動明と飛鳥了のバディを描く本作だが、永井は執筆していた後半で「本当の主人公は了だと気づいた」と語る。さらに「了がいなくなると進まないから、死んだのを仕方なく生き返らせて……」と裏話を笑い混じりに明かした。最後に湯浅は「永井先生の期待に添えるような作品になっていると思う」と述べる。終始湯浅を絶賛していた永井は「早く観たい!」と満面の笑みで力強くコメントし、イベントは和やかに幕を閉じた。

「DEVILMAN crybaby」ビジュアル

「DEVILMAN crybaby」ビジュアル[拡大]

原作の「デビルマン」は、1972年に週刊少年マガジン(講談社)にて連載スタート。テレビアニメ版も同じく1972年に放映され、その後OVA化や実写映画化など数多くのメディアミックス展開が行われた。「DEVILMAN crybaby」は悪魔の力と人間の心を持つデビルマンに変身し、人類を守るため戦う不動明の姿を追った物語。アニメはNetflixにて、2018年初春に全世界で配信される。

※「AnimeJapan」のイベントレポートなど関連記事はこちらから!

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「DEVILMAN crybaby」

スタッフ

原作:永井豪「デビルマン」
監督:湯浅政明
脚本:大河内一楼
音楽:牛尾憲輔
アニメーション制作:サイエンスSARU

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(c)Go Nagai-Devilman Crybaby Project

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tAk @mifu75

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