「疾風の勇人」の
「吉田尚記のコミパラ!」はニッポン放送のラジオ番組「今夜もオトパラ!」内のマンガ紹介コーナー。モーニングが2017年、創刊35周年を迎えたことを記念し、今回のコラボイベントが実現した。
挨拶の後、大和田、左藤、柳は一旦ステージを降り、宍倉氏と吉田がモーニングの歴史を振り返る「創刊35周年ヒストリー」へ。モーニングの代表作として宍倉氏がまず選んだ作品は
次に選んだのは、2015年に連載30周年を迎えた
続いて大和田が再登壇した。2016年1月にモーニングで連載がスタートした「疾風の勇人」は、高度経済成長を推進した政治家・池田勇人を軸に戦後史を描く政治大河ドラマ。宍倉氏は「モーニングの編集担当が大和田さんに会いに行って、2年がかりで口説いた」と大和田がモーニングで初連載に至った経緯を語ったが、大和田本人はモーニングで連載をする決め手について「(週刊誌なので)単行本が早く溜まるかなーって」と飄々とした回答で観客の笑いを誘う。驚いた吉田が「モーニングの企画は練っているものが多いから、そんなに簡単に通らないのでは?」と返すと、大和田は「雑誌に向けて練る企画って大したことないですよね?」とサラリ。「これ描きたい!という思いがまずあって、それを編集さんと煮詰めて煮詰めて作るもの」と真意を語った。
池田勇人を描く理由を「『ムダヅモ無き改革』で戦後の政治を調べていて、このおじさん面白いなあって。『貧乏人は麦を食え』なんて思っててもなかなか言えないですよ! あとマッカーサーって名前は有名だけど、どんなことをした人か知らなかったり、『バカヤロー解散』ってフレーズは知ってるけど、具体的に知らないことが多い。描いたら面白いだろうなと」と明かす。また「機動戦士ガンダムさん」でも知られる大和田はマッカーサーに関する資料を読み込んでいるうちに、マッカーサーの部下に「シャア大佐」という人物を見つけ、「ひゃっはー!ですよ」とテンションが上がったことを述懐。作中でも「ちなみに何の関係もないが」と注釈を入れつつシャア大佐についてページが割かれている。
そして左藤も壇上に。ネットに趣味でアップしていたセガサターンの紹介マンガ「第六惑星から」にモーニングの担当者が目を留めたことが連載のきっかけだったと話す。「知らない人がわかるように、を心がけている」という左藤が描く「アイアンバディ」は、単独で二足歩行ロボットの開発に成功するも深刻な資金不足に陥ったベンチャー企業の代表・西村真琴によるロボット開発マンガ。吉田は同作について「今のスタートアップのルポルタージュ」と表現した。
イベントの終盤では、「自分もマンガ内にキャラとして出てみたい」という柳に対し、「絶対怒らないですか?」と大和田が確認を取る一幕も。本日のイベントの様子は、カルチャー情報サイト「yoppy」の「吉田尚記のコミパラ!」特設ページに近日中にアップされる。
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リンク
- 吉田尚記のコミパラ! | カルチャー情報サイト「yoppy」
- アイアンバディ / 左藤真通 - モーニング公式サイト - モアイ
- 疾風の勇人 / 大和田秀樹 - モーニング公式サイト - モアイ
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原原カカリヤ @genbarakakariya
本当、トークイベントの記事タイトル毎回しょうもないよな、ナタリー RT @comic_natalie: 「疾風の勇人」の大和田秀樹、実在の“シャア大佐”に「ひゃっはー!」 https://t.co/P5RHYK6Uhq