「最遊記FESTA」で三蔵一行キャストが思い出トーク、峰倉からの手紙も

峰倉かずや「最遊記」シリーズのイベント「最遊記FESTA 2017」が、去る1月7日と8日に幕張メッセにて開催された。コミックナタリーでは7日に行われたステージイベントの模様をお届けする。

イベントには玄奘三蔵役の関俊彦、孫悟空役の保志総一朗、沙悟浄役の平田広明、猪八戒役の石田彰が登壇。それぞれファンより寄せられたアンケートで人気を獲得したセリフとともに登場した。イベント序盤では、同じくファンより寄せられた思い出深いエピソードを振り返りながらトーク。「最遊記外伝」4巻より三蔵が悟空を連れ出すシーンや、「最遊記」5巻で三蔵が八戒のために経を読むシーン、「最遊記」4巻より悟空が八戒の生命線を書き足すシーンなど、さまざまなエピソードが挙げられた。

2000年の「幻想魔伝 最遊記」、2003年の「最遊記RELOAD」、2004年の「最遊記RELOAD GUNLOCK」と3度にわたりテレビアニメ化され、合計で101話が放送されてきたアニメ「最遊記」シリーズ。ドラマCDは25枚以上も制作されており、キャストにとっても長い付き合いとなった作品に話が絶えない。また「最遊記RELOAD」での短編アニメコーナー「うら最」について、石田が「最遊記は本編がシリアスでカッコいいエピソードが多いから、周辺の揺り返しがすごい（笑）」と思い返し、4人でタイトルコールをしてみる流れに。約13年ぶりの「うら最」というコールに、客席からは拍手が沸き起こった。

続いては「お年玉争奪以心伝心GAME」と題した連想ゲームを実施。関と平田、石田と保志がペアとなり、「桃源郷と言えば、これでしょ！」「牛魔王蘇生実験を阻止したら、次は何をする？」などのお題に答えていく。「旅に出る時、持っていきたいものは？」というお題では、関は「『最遊記』のことで言ったら、俺ら2人（三蔵と悟浄）は必需品があるよね」と、共通アイテムであるタバコを連想させるアシストを出すも、うまく噛み合わず。最終的には「三蔵一行の宿敵といえば？」のお題で石田・保志ペアが2人とも「紅孩児」と答えを一致させ勝利した。

そのほか音響監督・高桑一と紅孩児役・草尾毅からの音声メッセージや、「最遊記歌劇伝」で玄奘三蔵を演じる鈴木拡樹と、孫悟空役の椎名鯛造によるビデオメッセージも。今夏には、長らく入手困難となっていた「最遊記歌劇伝－Go to the West－」「最遊記歌劇伝－Dead or Alive－」のDVD復刻版セットが限定発売されることも告知された。さらに「幻想魔伝 最遊記」のオープニングテーマを担当した徳山秀典によるライブコーナーでは、「FOR REAL」「STILL TIME」の2曲が披露され、会場は大いに沸いた。キャストによる朗読コーナーでは、峰倉書き下ろしシナリオによる約20分のドラマを展開。新春を迎えた悟空、悟浄、八戒の3人が、三蔵を笑わせようとするお正月らしいエピソードだ。三蔵の顔で福笑いをする場面でスクリーンにその映像が映し出されると、客席は笑いに包まれていた。

最後にアニメ「最遊記RELOAD BLAST」のPVやキャラクター設定などが初公開され、7月よりテレビ放送されることが明らかに。峰倉からの手紙も到着し、代表して関が代読する。読者やスタッフへの謝辞が綴られ、アニメ「最遊記RELOAD BLAST」でも三蔵一行のキャストが変わらず揃ったことにも感謝が伝えられた。

なおこのステージイベントの模様はDVD化されることが決定。昼の部と夜の部を収録した2枚組で、今夏発売される予定だ。さらに「最遊記RELOAD BLAST」3巻は4月5日に発売予定。描き下ろしを含む「画集未収録落書きオールカラー小冊子」付き特装版も用意される。