この日撮影されたのは、
原作と同じく万次の隻眼を再現するため、木村は特殊メイクで片目をふさぎ撮影に挑んだ。三池いわく「目を開いていても大丈夫なカットがあるようにした」とのことだが、「実際に立ち回りで動いたとき、人間だから目が開いてしまう。だから(特殊メイクで)つぶしておきたい」という自身の要求から、木村は朝から晩まで片目のみの視界で過ごすことに。さらに身を切るような寒さの中、カットがかかっても上着を羽織りもせず、着物と裸足に草履という格好を貫いていた。
敷地が広大なだけに、撮影現場で三池の声は拡声器を通して伝えられる。初の三池組参加にあたり、木村は「作品から伝わってくる勝手なイメージで、監督は口が悪く、レザーのジャケットにちょっとゴツい指輪をはめて、グラサンして、下手したらくわえタバコでいらっしゃるのかなと思っていたら……真逆の人でした」と笑う。そして「どこかとげとげしかったり、バイオレンスな要素が非常に印象に残る」と三池作品について語るが、実際の三池本人のことを「ものすごく繊細」だと表現する。
仇討ちのため万次に用心棒を頼む凜に扮した杉咲は、撮影当時18歳。「(クランクイン前は)原作を読んで、大事にしたいと思った表情をよく見たり、紙にコピーしたりしました。不安に思うことはたくさんありましたが、それが一番邪魔になると思ってなくそうとしました。あとは現場で感じたことをそのまま出せたら」と、残りの撮影に向け控えめな声量で意気込む。しかし木村や三池本人を前に、「ヒロインだからとか、誰かの相手役だからとか、三池監督だからとか、そういうことに対しての緊張や不安はありません」とキッパリ言い放つ一面も。「凜の背負う過去をどうやって自分の中で大事にできるか、そこが一番不安。凜の目的はそれがすべてなので。万次さんと初めて出会うシーンからずっと、万次さんを信じることを大事にしてきました」と言葉に力を込める。
また本作のエグゼクティブプロデューサー・小岩井宏悦は「初日の撮影が終わったあと、2人がハイタッチしていたんです。木村くんは実際に花ちゃんをかわいがっていて、実際に殺陣を教えたりする姿も。本当に万次と凜さながらで、幸せな出会いがそこにあったと感じています」とキャスティングへの手応えを打ち明けた。
木村と杉咲のほか、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、田中泯、山崎努、市川海老蔵らがキャストに名を連ねる「無限の住人」は、2015年11月から今年1月初旬にかけてオール京都ロケが行われた。映画は2017年4月29日より全国ロードショー。
※山崎努の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
映画「無限の住人」
2017年4月29日(土・祝)全国ロードショー
スタッフ
原作:
監督:
脚本:大石哲也
音楽:遠藤浩二
配給:ワーナー・ブラザース映画
キャスト
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「無限の住人」木村拓哉&杉咲花、撮影現場では万次と凜さながらの関係に - コミックナタリー https://t.co/uwteNh8Ffr
いかにも転けそうな映画やな(´・ω・`) 原作は面白いけれどそれをどれだけ台無しにするのか今から楽しみではある。。