新春ドラマSP「釣りバカ」出演陣が晴れ着で集合、旅行感溢れる地方ロケ語る

2017年1月にテレビ東京系にて放送される、やまさき十三、北見けんいち原作による「ヤマダ電機 新春ドラマスペシャル『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』伊勢志摩で大漁！初めての出張編」。去る11月27日、放送に先駆けてテレビ東京本社にて記者会見が行われた。

壇上にはハマちゃんこと浜崎伝助役の濱田岳、スーさんこと鈴木一之助役の西田敏行、小林みち子役の広瀬アリス、佐々木和男役の吹越満、矢島亜季役の比嘉愛未がそれぞれ晴れ着姿で登場。初めの挨拶で濱田は「いちファンから見て、前回のテレビシリーズより『釣りバカ』の醍醐味が詰まったドラマになったと思います」と自信ありげな様子を見せる。続く広瀬は「ぜひお正月は『釣りバカ』で初笑いしてもらえれば」と満面の笑みで取材陣に語った。

三重の伊勢志摩を舞台にした今回のスペシャルドラマ。吹越は「まさか会社を飛び出して、課長まで地方ロケに連れて行ってもらえるとは」と言いながらロケを振り返り、西田は「伊勢志摩で焼けた日焼けがまだ残ってます。白いところは腕時計の跡です」と腕を出しながらおどけてみせる。船宿の娘という役どころで、「釣りバカ」シリーズに初出演した比嘉は「いちファンとして、まさか自分がメンバーに入れさせてもらえるとは思ってなかった」と感慨深げな表情を浮かべた。

挨拶を終えると、司会から「テレビシリーズからスペシャルドラマで、それぞれの役柄で変わった部分は？」という質問が。濱田は「ハマちゃんっていう男は、人間の基本的欲求と釣りという部分にはとても素直に生きていて。それ以外はあまりぶれない人なので、2年目だからといって成長したわけではなく会社に行けば課長に怒られ……。でも一番大きく変わったのはみち子さんとの関係です」と答える。テレビシリーズで関係を深め、付き合い始めることになったハマちゃんとみち子。広瀬は「前回より、衣装やメイクも少し女の子らしくなっている」と話しながら、「ハマちゃんと一緒にいるのはとても平和。何も起きないのが逆に居心地がいい」と思いを明かした。

同じ質問に対し吹越は「ないね」と一刀両断し、「佐々木課長のいいところは人間らしいところ。佐々木課長はそういう人間であってほしいし、そのほうが僕も好きかな」とコメントする。さらに話題は課長のストレスを表すアイテム・太田胃散にまで及び、「テストや本番を含めると4、5回飲むこともあるんです。それを見た太田胃散の会社の方が見学に来たとき、『1日に3回までにしてください』と言われてしまって」と撮影時の裏話を語る。

比嘉も撮影を振り返り、「初めての母親役なのでどういう感覚かわからなかったんですけど、ずっとそばにいると子役の子に愛情が出てくるんです。伊勢志摩で一緒にいる時間が家族みたいないい空気にさせてくれて、自然とお母さんになれました」と述懐した。

見どころを聞かれた西田は「全部」と答えながらも、「でも鈴木一之助の芝居はいいですねえ……」と自画自賛のコメントで笑いを誘う。そして「コメディドラマや映画を牽引するような、これだけの素晴らしい才能たちが集まって作る作品ですから面白くないわけがない。芸人さんがやるお笑いとは違って、芝居の中で笑いを引き出すってことは大変なことなんです。それを皆さんはなんの苦もなく演じていて……素晴らしい作品になったんじゃないかなと自負してます」としっかり本作をアピールした。

さらに記者からアドリブにまつわる思い出を聞かれると、濱田は「極端なことを言えば、台本はほぼガイドのようなもので……。大きく意味が外れなければOKというような空気になっているので、僕らなりに考えたキャラクターで演じてます」と返す。広瀬も「どこが台本なのかって、逆にそっちを探すほうが大変なのかもしれないですね。『あれっ、このシーンこんな長かったけな？』とか『テストよりも結構時間かかってるな』とか、この2人が終わってくれないので……」と濱田と西田を見つめながら、「ただただ、それを見守ろうって体制で挑んでます」と笑みをこぼした。

また濱田からは「仲良しの友達とみんなで伊勢志摩に行ったという気持ちでやれた」という言葉も。最後に「『釣りバカ』は若い人からお年寄りまで、どんな年代も置いていかずに楽しめる作品。プレッシャーはあると思うけど、いちファンとしては続いていってくれるとうれしい」と新春スペシャルドラマとしての恒例化に期待を覗かせ、会見を締めくくった。

「ヤマダ電機 新春ドラマスペシャル『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』伊勢志摩で大漁！初めての出張編」は、2017年1月2日21時よりオンエア。鈴木建設に入社して2年目になったハマちゃんが出張先の伊勢・志摩で、かつて恋心を抱いていた船宿の娘と偶然の再開を果たすことから物語は動き出す。