舞台挨拶には望月夏芽役の
本作が恋愛映画初主演の菅田は「(恋愛映画に多く出演している)山崎賢人と仲がいいんですけど、すごいなあと思いました。カッコよく、美しくないと『こいつら何やってんだろう』で終わっちゃうんですよ。だから観てもらえる2人でなくてはいけないんです。今回の映画は甘いシーンばっかりではないので、品が良くないと観てもらえないし、でも野性味が欲しいのでそのバランスを取るのに苦労しました」と撮影を回想。小松とのキスシーンについても触れ、「監督に『コウちゃんらしいキスが見たい。顔面につばを吐いてくれ』と言われて、そのときはつばを吐くことに違和感を感じなかったんですが、今考えるとかなりハードなことだと思います。それができたのはこの組だったからなんじゃないかな」と分析した。
監督から役を演じるうえで「素のままでいい」と言われたという重岡は、「最初はどうしようかと思ったんですが、結局何も考えずに演じました」と語り、「なんで『素のままでいい』と言ったんですか?」と山戸監督に質問をぶつける。これに対し山戸監督が「重岡さんは『俺は(大友みたいに)尽くさない』っておっしゃられていますけど、大友が重岡さんの素で、『運命の女の子とこういう恋愛をするんだな』と思ってこっちは撮ってます!」と回答すると、重岡は「はい、僕は尽くします。瓜二つでございます」と笑いながらコメントした。
これまで演じてきた役の中で、カナというキャラクターが1番計算をした役だという上白石は、「喋り方のスピード、声の聞こえ方、歩き方、笑い方を鏡の前でたくさん練習しましたし、監督とも綿密に話し合いました。苦しい部分も多かったですが、得るものも大きかったです」と振り返る。志磨は主題歌「コミック・ジェネレイション」について、「最初に録音したときはまだ僕が20代で、歌の主人公として僕が『ドーン』と出ていたんです。それを主題歌として使っていただくにあたって、キャストとして映画に一番いい形で添えたらと思いまして『コウちゃんと夏芽ちゃんを被写体として見ているカメラマンの広能という立ち位置で、傍観者として歌ってみたい』ということがあり歌い直してみました」と語る。制作時のこだわりについて聞かれた山戸監督は、「私はいつもどんな石ころみたいな人でもキラキラ輝くように撮ってやろうと思ってるんですが、すでに小松さんと菅田さんはスターでしたので、『この2人の人生で1番輝いているところを撮ってやる!』という気持ちで作りました。ですのでお二人に挑戦するような気持ちでした」と思いを吐露した。
初日を迎えた心境について菅田は「映画って簡単に公開されるものではなく、たくさんの人のご協力によって公開されるということを強く感じる作品でした。1人でも多くの人に観てもらいたいと心から思っています」とコメント。最後に小松は「17日間というタイトな撮影だったんですが、過酷すぎて『いつも明日死ぬんじゃないか』という感覚でした。撮影中は『公開できないんじゃないか』と思えるほど撮れなかったシーンも多かったですし、ものづくりの大変さも痛感しました。今日、初日を迎えられて純粋にうれしいです」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。
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