会場には
ヤングマガジン(講談社)にて連載された「ミュージアム」は、雨の日にマスクを被って犯行を行うカエル男の連続猟奇殺人を描くサイコスリラー。
小栗の演技について司会から聞かれた大友監督は「本人も『自分が見たことのない顔を映画の中で見た』と言ってるぐらいだし、彼の俳優仲間も『あんな小栗見たことない』と言うような表情を見せてくれてるんですよね」と振り返る。そして「妻夫木くんも、今まで見たことのない妻夫木くんになってると思う。というか、最後まであれ(カエル男)が妻夫木くんってわからないよね。殺人鬼の役だけど、そっちに追い込んじゃうと頭が変になっちゃうから、少し『こういう役を楽しもうよ』『振り切った芝居をしようぜ』と、いろいろ挑発したりしました」と妻夫木の新たな一面を引き出したことに自信を見せた。
イベントの中盤では、「小栗くんじゃないけど、友達を連れて来てます。おいでよカエルくん」と呼び込み、カエル男が会場に。「こいつ、シッチェス・カタロニア国際映画祭でも釜山国際映画祭でもすごく人気だったんです。(カエル男に向かって)ご挨拶は?」と大友監督がカエル男の紹介をしていると、小栗が場内上手からサプライズ登場。大友監督は「やりやがったな! 俺をだましたな!」と笑いながらも「心強いね。カエル男と2人での舞台挨拶はさんざんやったからさ(笑)。寂しかったんだよ、これ(カエル男)しゃべんないし!」と喜びをあらわにした。
小栗は「自分でも見たことのない顔を今回の映画で見ることができたし、本当にカッコよく撮ってもらったなと思います。監督とカメラマンの山本英夫さんに感謝しています」と本作についてコメント。「過激な作品なので役から抜けるのに苦労しませんでしたか?」という観客からの質問には「後半、自分が監禁されるシーンがあるんですが、実際に監禁状態のような生活を送ってました。年末の12月28日までそういう生活だったんですけど、それが終わってから年が明けて三が日は餅を食い続けていたので、その頃のことはすっかり忘れてしまいました」とエピソードを明かし、観客を笑わせた。映画「ミュージアム」は11月12日より全国ロードショー。
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