イベントには殺せんせー役の
木村は「(キャスト陣が)本当にクラスっぽくなっていきましたし、やっぱり(福山が)“先生”でしたからね」と語る。そのコメントに「(福山を)本当に先生だと思ってた」と同意した逢坂は、第24話「卒業の時間」の収録について「本当に涙が堪えきれなくって。Bパートに僕の出番はなかったんですけど、テストを聴いていたときに『すみません、これは耐えられないので出ます』って言ってブースの外に出たくらい」と当時を振り返る。「この2年の歩みが集約されているというのをすごく感じました。たぶん死ぬまで心に残ってると思います」と思いの丈を口にした。
山谷も「もちろん本番中は音を出せないからみんな涙を堪えているんですけど、OKが出たときにみんなの鼻をすする音が聴こえて。言葉では言わないんですけど、『もう終わっちゃうんだね』っていう雰囲気で横の人たちと目を合わせたのが印象的でしたね」と明かす。「あの収録の日、『みんながそういう雰囲気でも、俺だけヘラヘラしてよう』と思ってた」という福山。しかし「『あれっ? なんでみんな泣いてるの?』って言おうと思ってたのに、テストのときに声が上擦っちゃって(笑)」と自身も思いがこみ上げてきたことを告白。木村は「それがまた泣けたんですよ!」と強く主張した。
またE組の生徒たちが殺せんせーを殺し、別れを告げる際に流れた挿入歌「旅立ちのうた」のレコーディングについてのエピソードも。「あのとき寂しかったよ」と切り出した福山は、「暗殺教室」のキャスト陣によるグループメッセージで「収録の日に、生徒のみんなが『これからレコーディング始まります!』『がんばれ!』『よかったよ!』『プロデューサー号泣です!』とかいろいろ書いてたんだけど、俺はずっと家で『いいな……』って思いながら、ずっとそのメッセージを見てた」とさみしげに語り、会場の笑いを誘う。逢坂は男性陣と女性陣に分かれ、大人数でレコーディングを行ったことに触れ「みんな一緒に録れるっていうのが楽しくもあり、これを録ったら終わりなんだっていう寂しさもあって。ある意味泣き笑いみたいな表情で録っていた記憶があります」と思い返した。
3人のレコーディング時の思い出話を聞いていた福山は、「誰かがグループメッセージで『ここにはいないけど殺せんせーも……』みたいなことを言ってくれるかなって思ってたんだけど、誰1人言わなかった(笑)」と、またもさみしげな表情を浮かべる。すかさず木村が「僕らとしては『あのシーンに僕らの歌が入ることで、泣いてもらえたらうれしいな』っていう、ある意味福山さんへのプレゼントみたいな気持ちでしたから」とフォローするが、福山は「おかげさまでシーンのよさの涙と、『この歌みんなだけで録ったんだよな……』っていう悔しさの涙があったよ」と語り、「そっちもあったんだ!?(笑)」と木村を驚かせた。
そのほかイベントでは、キャスト陣や観客の悩みを作中の殺せんせーの名言で解決する「殺せんせーに聞いてみよう」のコーナーも展開。また11月19日に公開される「劇場版『暗殺教室』365日の時間」にて、同時上映されるスピンオフアニメ「殺せんせーQ(クエスト)!」についての話題も飛び出す。木村は「本編とは別物なんだけど、あの最終回を迎えたあとに、元気な殺せんせーにまた会えるっていうのがうれしかった」と笑顔を見せる。福山は音響監督の飯田(里樹)に「最終回をやったせいで、いい先生になりすぎてる」「最初はそんなんじゃなかった! いつもの勝手にぶっ込むやつやってください!」と指示を受けたことを明かし、「殺せんせーQ(クエスト)!」の楽しげな展開が垣間見えるエピソードを披露した。
イベントの最後の挨拶で、福山は「逢坂とは『暗殺教室』の前から一緒に仕事をやらせてもらうことはあったんですけど、昴くんと山谷くんとガッツリ共演させてもらったのは今作が初めてで。この2人と出会えたことは俺の中で超ラッキーなできごとだった。2人とも大好きになっちゃった」と告白。「昴くんは好青年で面白いし、山谷くんも現場ではすごく真面目なんだけど、距離が近くなるとものすごく面白くて。この子も傑物ですよ」と観客にアピールする。また悩みを相談する「殺せんせーに聞いてみよう」のコーナーで「あまり会話をしたことがなかった人と、すごく話が盛り上がったときに涙が出てくる」と告白し、キャスト陣を困惑させた逢坂については「彼のことは若干心配してあげてください(笑)」とファンに語りかけ、会場の笑いを誘った。
イベント後には、キャスト陣1人ひとりから「劇場版『暗殺教室』365日の時間」について、読者に向けてコメントも。木村は「デカいスクリーンで殺せんせーと3年E組の生徒に会えるということで、僕自身も楽しみにしております。ぜひ皆様のお友達、ご家族、恋人をお誘い合わせのうえ、「劇場版『暗殺教室』365日の時間」を……できれば365日間観てほしいです!」とアピール。「劇場版をやれるのが本当にうれしい」という逢坂は、「収録のときに皆さんとも『ここに集まると落ち着きますね』みたいな会話をしていて。その雰囲気が作品にも出ていると思います。昴くんが言ったように、ぜひ365日観る、そのくらいの気分で隅々まで観ていただければうれしいなと思います」と語った。
また山谷は「劇場版はテレビシリーズの総集編なんですが、新しいシーンは新鮮な気持ちで期待していただけたら。あとは最初の頃の細かなシーンも思い出しながら、懐かしい気持ちも味わっていただけたらと思います」と語り、福山は「完結した『暗殺教室』を今と違った角度で振り返るいいチャンスです。新しい思い出を築けるような作品になっておりますので、ぜひとも劇場に足を運んでいただけますと幸いです」とメッセージを寄せた。
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- 『劇場版「暗殺教室」365日の時間』公式サイト
- 『暗殺教室』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
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