白石は開口一番「数ある映画の中で、こんなおバカな映画を選んでいただきありがとうございます」と観客を笑わせる。会場を見渡した鈴木は「今日も兄貴(篤)の格好をした方が何名かいらっしゃって。大人の方が映画バージョンの衣装で、お子さんがドラマバージョンの衣装。うれしいですね!」と笑顔を見せると、すかさず白石は「仕込みですか?」とツッコミを入れた。
原作マンガ「彼岸島」は、シリーズ累計700万部を超えるサバイバルホラー。脱出不可能な絶海の孤島・彼岸島を舞台に、人間と吸血鬼、そして邪鬼(オニ)の対決を描く。映画では身長15m、体重3tの邪鬼・太郎や女型の邪鬼・姫ら個性豊かな怪物たちをCGで映像化。司会から「CGの制作に約2年間、制作費6億円をかけた」と紹介されると、渡辺監督は苦笑いを見せた。
「本作の無茶な話」を披露するコーナーで渡辺監督は「師匠の(身長の)設定は約3m。本来ならそれもCGでやるべきなんですけど、着ぐるみでやりました。ちょっと無茶だったと思う」と、原作マンガでも人気のキャラクター・青山龍ノ介こと師匠について振り返る。これを受けて白石は「師匠は約3mって設定なんですけど、たまに2mになったり」と発言。鈴木も「シーンによって師匠のサイズが違うよね。伸び縮みする」と師匠の“無茶”な設定を語った。
続けて鈴木はアクションシーンの“無茶”を明かしていく。「(篤と明の)2人で戦うシーンが多いんです。刀は当てないようにするんですが、蹴りとかは『当ててください』ってアクション担当に言われて。どのくらいの強さで蹴ればいいのかは迷うところですが、(白石は)後輩なので、先輩の僕が最初にこれくらい蹴っていいよってラインを作ろうと思って。ちょっと無茶かなって思うくらい強めに蹴りました」と説明。白石は「非常に強くてびっくりしました」と笑いながら振り返り、「息ができないくらい(の蹴りが)腹に来たんですけど、そのおかげで僕も心置きなくぶつかることができた。“今思えば”感謝しております」と“今思えば”の部分を強調しつつもアクションシーンの演技に胸を張った。
最後の挨拶で鈴木は「何も考えずに観られる、ジェットコースターのような作品になっています。朝観るもよし、昼間観るもよし、レイトショーで観るもさらによしな映画になっています」とアピール。本作でアクションを学べたと感慨深げに語った白石は「僕の代表作になる作品に仕上がっています。亮平さんも言いましたが、何も考えずに観られるエンターテインメント性の高い、楽しい作品です。ぜひ観終わって楽しかったと思っていただけたら、ご友人やご家族を誘ってまた観ていただけたら」と観客に呼びかけ、イベントを締めくくった。
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