月刊!スピリッツ(小学館)にて連載中の「あげくの果てのカノン」は、ゼリー(エイリアン)の襲来によって、都市機能を失った東京・永田町を舞台に描かれる。主人公の高月かのんは高校時代から8年間、崇拝するように思いを寄せる境先輩と再会。憧れの境先輩は異星生物と戦うパイロットであり、傷つきながらもその人の記憶や好みに変化を与える“修繕”によって生きながらえていた。既婚者である境先輩との時間を過ごすうちに、かのんは“いけないこと”と知っていながらも、壊れた世界で彼との距離を縮めていく。
なお単行本の帯には「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した、村田沙耶香からコメントが寄せられた。また一部書店では同書の購入者に特典のペーパーを配布している。
※記事初出時、キャラクター名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
村田沙耶香コメント
この漫画を読んでいると、「恋」を解剖している気持ちになる。かのんは変わり続けていく先輩に、変わらない恋をしている。その純粋な発狂は、恋をする私たちの極限の姿のようにも思える。発情している私たちが残酷な化け物だとしたら、「恋」の根源には一体何があるのか。震えながらも、その答えが知りたくて、この物語から目を離すことができない。
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木村航/茗荷屋甚六 @J_Myougaya
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