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次に7年間続くシリーズにゲスト出演したことについて、各キャストからコメントが。テレビで「深夜食堂」を観ていたという渡辺は「私、こういうお話大好きです。人間ってバカでかわいくて切なくって」と語る。また一緒に仕事をするのは5作品目という松岡監督について、「私より若いのにすっごい生意気で、『そこは美佐子さん、まじめにやって』とか言うんです。言いたいことをどんどんおっしゃるんですが、なぜか私は『そうね』と素直に聞いてしまって。そんな力を持った松岡さんとお仕事できてうれしかったです」と振り返った。
同じくゲスト出演を果たしたキムラは「情緒があってゆるやかな感じがほんとにすてき。せっかちで早口な私は『そぐわないかもしれないな、浮いちゃったらどうしよう』と思ってたんですが、食堂のセットって思ったより小さいんですよね。横にいる不破さんとの距離がほんと近くて……。そういう距離でセリフを言うことで、口調が優しくなるんです。映画を観たんですが、想像してたより声が大きくなかった」と、笑い混じりに話す。
そして前作の映画「深夜食堂」で初登場し、本作でレギュラーになった多部。「今回のお話が来たときに、『ラッキー!』とガッツポーズをしました。でも取材の方に『レギュラーとして……』って言われるのがまだこっ恥ずかしいです」と、はにかんで答える。
またテレビシリーズからレギュラー出演している宇野は「7年間続いてるけど、ずっと変わらない深夜食堂があって、でもみんな歳を重ねてて。そういう顔の変化でも年月を感じてもらえたら」と、見どころを語る。そして金子が「多部さんをはじめレギュラーの方が増えて楽しく観られました。町内会に新しい顔が増えた感じ」と述べると、松岡監督からは「言ってることがよくわからない」という突っ込みが。そして「このような緊張感のなさ。まあよく言えばすごくリラックスしてるんです。それが映画に映し出されてます」と監督は続けた。
終盤に小林薫は、「この映画は路地も料理もそうですが、人物も主役だと思っていて。それぞれ常連のお客さんに人生っていうドラマがあって。不破さんなんかドラマが滲み出てるでしょう」とコメント。それを受けて監督は「(この人数をまとめるのは)気が遠くなりますよね。20代から80代まで、この幅の広さは面白いと思います。ひとつの映画の中でさまざまな人たちが入れ替わり立ち替わり出てきて、クオリティの高い演技のアンサンブルを奏でる、というのは僕のテーマでもあったので。庶民の人情喜劇を魅力的な人たちが演じることで、いかにそれが面白いか確かめていただきたい」と、観客に向けて語る。そして最後に小林薫は「(本作で)『深夜食堂』の題材っていうのはいくらでもあるんだなと思いました。こういうお話もまた紡いでいけるんだ、って楽しんでいただければ幸いです」と締めくくった。
「深夜食堂」では深夜しか営業していない風変わりな「めしや」を舞台に、やってくる客たちの人間模様を描く。3編の物語からなる映画「続・深夜食堂」は、11月5日にロードショー。10月21日からはドラマの新シリーズが、Netflixにて全世界190カ国で配信される。
※記事初出時、本文中のキャスト名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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