明日からの「水木しげるの大妖界」を前に、篠原信一がぬらりひょんを退治

「体感妖怪アドベンチャー GeGeGe水木しげるの大妖界」が、7月26日から8月29日まで、東京・サンシャインシティで開催される。本日7月25日、プレス向け内覧会が行われた。

オープニングセレモニーには水木夫人の武良布枝、水木の長女で水木プロダクション社長の原口尚子、イベントオフィシャルサポーターで柔道家の篠原信一が出席。また鬼太郎、猫娘、ねずみ男も登場した。

原口は「このイベントは台湾の2都市、大阪の天保山でたくさんの方に楽しんでいただきました。東京でもできないかなとずっと思っていて、その機会がようやく来たのでうれしいです」と挨拶。さらに「東京は7月がお盆でして、今回が（水木の）新盆で水木が帰ってきました。『イベントがあるからまだ帰らないでね』と水木を呼び止めましたので、この会場にいてずっと見守ってくれるんじゃないかと思います。今日も連れて来ておりまして、先ほど篠原さんの顔を『おおー』と興味深く眺めておりました（笑）」と会場をなごませ、これには武良も「（水木は）今日もここにちゃんと来てると私は信じております」と同意した。

原口の発言を受けた篠原は「水木先生が私の顔をまじまじと見ていた？たぶん水木先生は、『うーん、こんな顔の妖怪は描いたことないな』という感じで不思議がってたんだと思います。あと奥様（武良）のほうも私のほうをずっと見て、『なんてすばらしい顔立ちなんですか』と言われてましたね」と笑わせる。

展示の感想を聞かれると、篠原は「日本の妖怪、世界の妖怪が盛りだくさんで、妖怪大好きな方にはたまらない会場となってます。水木先生が描かれた原画もありますし、ちょっとしたアトラクションが要所要所にありますし、大人からお子さんまで楽しめる会場となってます」とコメントした。

ここでミステリアスな音楽とともに、ぬらりひょんが登場。以前行われたイベントの前売り券発売記念イベントで、篠原が「戦いたい妖怪」としてぬらりひょんの名を挙げていたということで、篠原対ぬらりひょんの対決が急遽実現した。

最強妖怪と称されるぬらりひょんに対し、「会場を守らないといけないので戦わせてもらいますよ」と物怖じしない篠原は、「ちょっと、礼だけしよう」と試合前の礼も忘れない。互いに礼をしたのちに組み合うと、篠原があっさりと得意の大外刈りで勝利を収めた。さらに篠原はマスコミに対し「ちゃんと写真撮れました？」ともう一度ぬらりひょんを投げてみせるサービス精神も見せる。そして「これでこの会場はもう大丈夫。最強の妖怪を倒したので、安全にこの展示を観ることができます」とイベントをアピールした。

ここからは内覧会の様子をレポートする。会場ではまず「水木しげる大百科」がお出迎え。年表などで水木の偉業を紹介する、東京での展示のために新設されたコーナーだ。続く「鬼太郎大百科」では、鬼太郎誕生のシーンのジオラマや鬼太郎ファミリー紹介パネルなどが並ぶ。

次のコーナー「日本の妖怪たち」には妖怪の複製原画や、鳥取県境港市の水木しげるロードと同じ妖怪ブロンズ像が並んでいる。ブロンズ像にはライティングが施され、神秘的な雰囲気を醸し出しているので注目だ。

奥へ進んだ「妖怪屋敷」「妖怪の森」の中にはさまざまな妖怪の立体像が展示。光や音での演出も加わり、ときには来場者を驚かせることもあるので覚悟しておこう。「妖怪屋敷」内にある「無限六角堂」ではカラフルな妖怪イラストが並べられ、巨大な万華鏡に入ったような空間を味わうことができる。

会場にいるのは日本の妖怪にとどまらない。水木の著書「あの世の事典」をもとにした「水木しげるの冥界ワールドツアー」では、ソロモン諸島、パプア・ニューギニア、アフリカ、中国など世界各地に伝わる伝説をもとに、死後の世界が展開される。

またこれらの展示についての音声ガイド「のんのんばあの妖怪ツアー」も用意されているので、より深く妖怪について知りたい人は利用してみよう。ほかにも金色の鬼太郎が祀られた「鬼太郎神社」、本展のみのオリジナルグッズを販売する「妖怪百貨店」、一反もめんに座ってプロのカメラマンに撮影してもらえるコーナー、カフェ「GeGeGeの氷怪堂」なども充実している。