安童夕馬・
安童からの熱いラブコールを受け、本作で初主演を飾る森田は、劇団・ナイロン100℃に所属する俳優。映画「イニシエーション・ラブ」やドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」などに出演していた実績を持つ。過激な下ネタや派手な暴力描写を、笑いの応酬で包み込んでいくという本作に森田は「このドラマはいかに真面目にふざけるかが勝負となる、“夜のサザエさん”的な作品。ぜひ平和なエロ描写を見て、くだらないなって笑い飛ばしながら、息抜きをしていただきたい! 『教育委員会、かかってこい!』って感じです(笑)」と意気込んだ。
またみっちゃんの生徒達のキャスティングも明らかに。神夜晶役は池上紗理依、麻生祥子役は芝崎唯奈、緋熊五郎役は東使友亮、小山大器役は渕野右登がそれぞれ務める。
ヤングマガジン(講談社)にて連載中の「でぶせん」は、コスプレ衣装の買い過ぎで借金地獄に落ちてしまった福島満が、ひょんなことから自分にそっくりな女教師になりかわり、あれよあれよという間に不良生徒たちを更生させていく学園コメディ。ドラマ版は8月末より、全6話が配信される。
森田甘路コメント
オファーを受けた時の率直な感想をお聞かせください。
僕は「サイコメトラーEIJI」世代のド真ん中なんですけど、今回演じるみっちゃんがもともとあの漫画に出てたことは覚えてなかったんですよ。なにせ小学校高学年の時に読んだので、下ネタがよく分からなくて…(笑)。無意識のうちに、みっちゃんの下ネタパートをスルーしてたんでしょうね。そういう個人的な事情から「みっちゃんが主役の漫画があったんですか!?」というのと、「それが実写化になるんですか!?」という、2種類の「ホントですか!?」という驚きがありましたね(笑)。そんな中、作者の安童さんが僕を指名してくださったと聞いて、本当に光栄でした。
初主演ということに関してはいかがですか?
撮影初日にスタッフから「座長!」と呼ばれ、「こんなふざけた役なのに座長って…」と、そのギャップに戸惑うと同時に(笑)、責任の重さを感じました。実は、共演者の皆さんが10歳以上年下の子たちばかりの現場も、初めてなんですよ。なかなか会話の糸口が見つからず、コミュニケーションという点ではまだまだ手探り状態(笑)。「今までほかの人に任せていたことを、今回は自分がやらなきゃいけないんだな」と、すごく使命感に燃えてます。ちょうど30歳の節目を迎えた年にそういう作品に出演させていただけることも、何かのご縁なんだろうな、と感じますね。
今回は女装姿も披露されます。
実はここ数年、オカマの役が多くて…どうも僕、“ジェンダーレスな仕事が増加する流れ”の中にいるみたいなんです(笑)。もちろん、僕自身はノンケですよ! でも、二丁目では人気らしくて(笑)、オカマの役をやるとガッとツイッターのフォロワーが増えるんです。で、アイコンを見ると、結構ゴリゴリの方ばかりで(笑)。今回の役がそちらの方面の方々にも受け入れていただけるかどうかは分かりませんけど、自分では姉にそっくりな女装姿を見て、血のつながりを感じて安心すると同時に、“新しい自分の可能性”を感じました(笑)。周りから「かわいい」って言われると、もっとたくさんの人に女装姿を見せたくなってくるんですよ。クセになる感覚は何となく分かりますね。さすがにまだ、プライベートで女装したいとまでは思わないですけど、もしかしたらクランクアップする頃には女装姿で知り合いのいない秋葉原や赤羽あたりを闊歩してるかもしれないです(笑)。
今、みっちゃんをどんなふうに演じていきたいと思ってらっしゃいますか?
みっちゃんは“大人になりきれていない子ども”のイメージ。人に興味がなかったり、借金地獄に陥ったり…と、“クズな部分”もあるんですけど(笑)、嫌味がないんですよね。自分の欲望には忠実なんだけど、他人を傷つけるようなことはしないし、人を見下すこともないですから。なので、わざとらしさやあざとさとは無縁な“他意のない演技”を目指していこうと思ってます。もちろん、食欲と睡眠欲、特にエロに対する欲望だけはしっかりと残しつつ(笑)。
エッチなシーンもたくさんありますが、楽しみなシーンはありますか?
混浴シーンかな(笑)。もちろん、僕自身がどうこうっていうんじゃなく、あくまで“仕事として”ですよ! 僕は監督に言われれば何でもやりますし、ビジネスとして割り切って臨んでますから! …でも、楽しみです(笑)。とてもいい仕事です(笑)。実は今回、グラビアアイドルの子たちも多くて、みっちゃんがオッパイをくっつけられるシーンなんかもあるんですよ。でも、そういうシーンに限って、スタッフが早く撮影を終わらせようとするんです! 打ち上げで復讐されるんじゃないかって心配になるくらい、男性スタッフたちの嫉妬心を日々感じてます(笑)。
最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
規制が厳しい今と違って、一昔前は地上波でもオッパイが見られるなど、いわゆる“ハレ”があったんですよね。僕は『でぶせん』の撮影に参加しながら、「あの時代が帰ってきた!」と思ってます。このドラマはいかに真面目にふざけるかが勝負となる、“夜のサザエさん”的な作品。ぜひ平和なエロ描写を見て、くだらないなって笑い飛ばしながら、息抜きをしていただきたい! 「教育委員会、かかってこい!」って感じです(笑)。
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