映画のイメージカラーのひとつがブラックであることにちなみ、真っ黒なシャツにスーツという装いで登場した森田は「初の単独主演作です! 監督や濱田くんと映画のキャンペーンで地方を回らせてもらったり、イタリアの映画祭に初めて行ったりして、映画っていいなあと思いました」とコメント。客席を見渡し「(上映後の会場は)もっとどんよりしているのかなって思ったけど、皆さんの笑顔が見られてよかったです!」と、うれしそうにコメントした。
また森田は撮影時を振り返り「今日は1人やっつけて、次は2人、3人……と殺す人数が増えていくと、だんだん重い気持ちになって猫背になってくるんです。そんなときは現場近くのペットショップに行って癒されていましたね」と述懐。それに対し、ムロが「どんなふうに?」と質問すると、森田は「こんなふうに……。スッ」と擬音付きで再現し、会場を盛り上げた。
劇中で佐津川とのラブシーンを演じた濱田は「裸になって濡れ場に挑んだのは初めてでした。いったい誰が得するんだ?って思った」と自虐。すぐさまムロが「俺は濡れ場とかやったことないからさー。緊張すんの? バスローブ着て待ってるんでしょ?」とからかうと、濱田は「佐津川さんは男前で堂々としていて、俺のほうがドキドキしちゃった」と明かす。すると佐津川も「私もここまでのラブシーンは初めて。印象に残したい場面だったので少しセクシーに映れたらなと思いました」と、はにかみながら答えた。
ムロは、初めて挑んだという銃で撃たれる演技について「弾着というものを撃たれるところに着けるんですよ。場所は、なんて言うんでしょうかね、ティンコ? ここを撃たれたときの気持ちも痛がり方もわからないし、俺の“ツヨシ”の部分が耐えられるか心配で!」と、切実な表情を浮かべながら訴える。そして「ツヨシ、ガーゼ、ガーゼ、弾着の順で、厚めにカバーしました。ツヨシは無事でした!」と力強く報告すると、登壇者と観客は爆笑しながらムロに拍手を送った。
さらに第19回上海国際映画祭と第20回富川国際ファンタスティック映画祭への出品が決定している本作。それを受け、ムロは「俺、上海に行ったことないんだよなー。20年役者やってまーす! 新しい経験くださーい!」と甘えた声で上海行きをねだり、またも会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
「ヒメアノ~ル」は、ビル清掃会社のパートタイマー・岡田とその同僚・安藤の恋愛にまつわる平凡な日常とともに、サイコキラー・森田正一の心の闇を描いた作品。原作はヤングマガジン(講談社)にて2008年から2010年まで連載されていた。
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