そのほか、大和と未来の逃亡を手助けする中野夏美役の
映画「イン・ザ・ヒーロー」以来の共演で、初の親子を演じることとなる福士と唐沢。「唐沢さんの言動や背中を見て、今回も沢山のことを勉強させていただきました」と語った福士と、「(福士には)一作品ごとに成長していってほしいと思っています」と語った唐沢の演技に注目したい。
「モンタージュ」は、1968年に東京都府中市で発生した「三億円事件」の謎に迫るミステリー。ヤングマガジン(講談社)にて2010年から2015年にかけて連載され、単行本は全19巻が刊行された。ドラマ版は今夏、単発のスペシャルドラマとしてフジテレビで放送される。
劇団ひとりコメント
台本を読んだ印象
読み応えがあって、すごく面白かったです。まるで、小説を読んでいるような感覚でした。僕自身が、あまりサスペンスに出演していないからかもしれませんが、しっかりと伏線が張り巡らされていて、新鮮でしたし、引き込まれました。超大作ですけど、テンポが良くて、無駄なシーンが一つもなかったです。
演じられた鈴木泰成という人物について
こんな重要な役を、僕にやらせて大丈夫なのかなと(笑)。物語の鍵を握っていますからね。原作のマンガも読ませていただいたんですが、すごく知的な人物なので、その感じを出せるか、不安がありました。実際に演じてみて、疲れましたね…、すごく移動が多かったので(笑)。こんなに移動の多いドラマはないですよ。移動は冗談にしても、走ったり、暴れたり、怒り出したりと、テンションの高いお芝居が多かったので、やっていて楽しかったのですが、大変でした。
実際の三億円事件に対するイメージ
僕が生まれる前の事件ですので、リアルタイムでは知らないのですが、ヒーロー視されている数少ない事件だと思います。もちろん、犯罪ですし、いけないことなのですが。海外ではよくあるのかもしれませんが、日本を代表する“怪盗事件”ですよね。
軍艦島でのロケについて
軍艦島に行くのは初めてで、すごくうれしかったです。正直、軍艦島に行けると聞いたので、今回のオファーを受けさせていただいたくらい、僕にとっては大きかったです(笑)。かなり魅力的な口説き文句でしたね。“世界文化遺産”登録後、初のロケだったので、規制が厳しいと聞いていたのですが、普段、観光では入れないような場所を含め撮影させていただきました。とてもじゃないけど、現実とは思えない風景で、夢を見ているような感覚でした。
共演した福士蒼汰、芳根京子、唐沢寿明、西田敏行の印象
福士さんとは、初めてお会いしました。若手イケメン俳優ですしチャラついているのかと思っていたんですが(笑)、まぁ~真面目でストイックですね。本当に隙がなくて、完璧な好青年でした。仕事に対する姿勢はもちろん、いつか役に立つかもしれないトレーニングを忙しい中、日々やっていらして感心しました。ストイックと言っても、現場で周りをピリつかせることもなく・・・、本当に絵に描いたような“いい男”でした。僕が嫉妬するような隙もなく、お手上げです(笑)。芳根さんとも初共演になります。印象的なのは、カメラに映っていない時でも、本気で細かいお芝居をされていたことですね。僕の寄りを撮影していて、芳根さんは肩しか映っていないような時でも、全く手を抜かずにお芝居に付き合ってくださいました。とにかく、どの場面でも全力で演じていらっしゃいましたね。唐沢さんとは、これまでバラエティー番組でしかご一緒したことがなく、お芝居での共演は初めてでした。僕みたいな芸人がドラマの現場にいることを快く思っていないのでは・・・と、正直、最初は少し怖いイメージがあったんですが、いろんなことを本当に気さくにお話いただけて助かりました。最終的には、おいしいカツカレーのお店までご紹介いただいて、非常にフランクな方でした。西田さんとは以前、CMやバラエティー番組でご一緒させていただいて、西田さんの懐の広さは知っていましたが、お芝居でご一緒するのは、唐沢さん同様初めてでした。子供の頃に映画“植村直己物語”(東宝・1986年公開)で、西田さんのお芝居を見て、初めて“役者”という仕事を認識したんです。それまでは、役者さんのことを単なる登場人物としか思っていなかったんですが、“この役者の人、お芝居がうまいな”と感じたんです。その西田さんのお芝居を間近で見ることができて、本当に幸せでした。
放送を楽しみにされているファンの皆さまへ向けたメッセージ
僕が今まで出演させていただいた作品の中で、今回の『モンタージュ 三億円事件奇譚』が、一番手に汗を握った台本だと断言できます。息つく暇のない展開を、是非お楽しみに!
夏木マリコメント
台本を読んだ印象
過去と現代が交差して、とても面白い台本だったので、すぐに渡辺潤さんのコミックを読破しました。エンターテイメント性があって、ドラマも面白くなると確信しました。
演じられた響子ギブソンという人物について
60年代に響子ギブソンのような人が実際にバーをやっていて、まず、彼女が役作りのベースになりました。長い時間、事件と一緒に生きた女のプライドを演じたいと思いました。
実際の三億円事件に対するイメージ
本当に、三億円はどこにいったのでしょう…。
共演した福士蒼汰の印象
福士君と、ご一緒するのは初めてだったのですが、人気の秘密がわかりました。
放送を楽しみにされているファンの皆さまへ向けたメッセージ
彼女の怒りのようなものを、受け取ってもらえたらうれしいかな。
唐沢寿明コメント
台本を読んだ印象
マンガ原作ですが、“よく三億円事件を題材に物語を作ったな”というのが第一印象です。この作品は、もちろん100%リアルではなく、フィクションも多分に含まれています。しかし、各キャラクターの背景などもきっちり描かれていて、この作品で描かれているようなことが、実際に起こっていたとしても不思議ではないと思えるほどのリアリズムを感じます。
実際の三億円事件に対するイメージ
子供のころに、ドラマやニュースなどでよく見ていましたので、身近と言えば身近な事件です。時効間際には、事件を検証するドキュメンタリー番組なども多くあって、興味深く食い入るようにそれらの番組を見ていたことを覚えています。僕よりも上の世代の方々の事件ですが、子供のころは“リアルな事件”としてとらえていました。三億円事件は何と言っても、“モンタージュ写真”の印象が強いです。当時、テレビで『犯人は誰だ?』というのを延々とやっていましたから、よく目にしましたし、強く印象に残っています。
福士蒼汰とは、映画「イン・ザ・ヒーロー」以来2度目の共演で、今回は福士の父親役を演じることになったことについて
今回、福士とは、軍艦島でワンシーンだけの共演でした。彼には、一作品ごとに成長していってほしいと思っています。食べることより、寝ることを優先させてしまう男なので、やせていますし、ちゃんと食べているか、心配ですね(笑)。
今回のドラマでは、ベテラン俳優陣だけではなく福士蒼汰や芳根京子ら、若手俳優陣も多く出演していることについて
若い人たちのパワーは、この作品には絶対必要です。年齢を重ねた俳優陣のお芝居はある程度完成されたものなので、安定性がありますが、逆に福士を始め、まだまだ未知数な若い世代の方々が持つ若さやパワーは、この作品を引っ張っていく原動力になっていると思います。
福士蒼汰コメント
映画「イン・ザ・ヒーロー」以来、2度目の共演となった唐沢寿明の印象
今回、初めての親子役ですが、唐沢さんは実の父親とも年齢が近くて、本当の父親のように慕っています。いつも、“ご飯、食べてるか?”などと気にかけて下さいます。面と向かって自分に対して、“お前は、ああしろ、こうしろ”とおっしゃる方ではないので、唐沢さんの言動や背中を見て、今回も沢山のことを勉強させていただきました。格好つけたりもされないので、本当にステキな方です。
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たけしの三億円事件見たいなあ