演劇「ハイキュー!!」新キャスト迎えさらなる高みへ「個々のドラマがくっきり」

15

4137

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 1568 2558
  • 11 シェア

古舘春一「ハイキュー!!」を原作とした「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」が、本日4月8日に大阪・シアターBRAVA!にて開幕した。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。

大きなサイズで見る(全10件)

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。[拡大]

本作は昨年11月から上演された「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」の再演。演出はウォーリー木下、脚本は中屋敷法仁が初演に引き続き手がけている。斜めに設置された床やバックスクリーンに投影される映像、時にはマンガのようにセリフやモノローグなどが映し出される演出も健在で、さらに迫力たっぷりの試合を展開。日向と影山が烏野高校バレー部に入部し、青葉城西との練習試合や、リベロの西谷とエースの東峰が部活に戻ってくるまでのエピソードなど、原作の3巻までにあたる部分が描かれた。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。[拡大]

初日の本日は公開ゲネプロ後に、ウォーリー木下、日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の木村達成、及川徹役の遊馬晃祐、そして新キャストとなる岩泉一役の小波津亜廉への囲み取材も行われた。主人公・日向役の須賀は「再演という形にはなってますが、初演と変わらずの熱量を持って全力でやるしかない。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、“ハイパープロジェクション”が進化している部分があるので、それに負けないように、お芝居の熱を上げたい」と意気込む。またバレーボールの表現については「実際にみんなでバレーボールの試合をしてみたりもしたんですけど、どうしても舞台に持ってくると、見え方が違ってしまう。そこは原作の力を借りて、キャラのフォームを研究して、そっちに寄せるように。あと『どこに今ボールがあるのかを常に意識しろ』とウォーリーさんに教えていただいたので、常に確認する作業をやっています」と工夫を語った。

木村は「初演より個々のドラマ性がくっきり描かれている。影山は『王様』ということに対して、どれだけダークな気持ちを見せるかを、1幕を通して重点的にやっています。僕が変わることで、そこに関わるキャラクター、そして烏野全体の動きも変わってくる。後半の町内会戦での気持ちも、どんどん変化してきますね」と初演からの変化を説明した。続いてウォーリーが話す番になると、すかさず木村が「僕ですよね!見どころは」とおどけてみせ、笑いを誘う。笑いながらもウォーリーは「初演でやりきった感があったので、再演、どうしようかなと思ったけど、メンバーと話して。原作をもう1回読み直して、演劇で再演するときと同じで『この役柄がどういうふうにこのシーンに立ってるのか』をみんなで考えて作り直しました。より強い演劇になってるんじゃないかなと、観ていて豊かだと思います」と、再演の創作プロセスを明かした。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。[拡大]

一方ライバル校の青葉城西を率いる遊馬は、「3人キャストが変わったので、青城はまったく違うチーム、初演よりすごい強いチームになっています。原作では烏野に負けますけど、熱量では勝ってる。強豪として強いチームを作ってきました」と自信を見せた。「既存のキャストがすごく温かく迎えてくれた。負けない熱量を持って、頂の景色を見たいです」と意気込んでいたのは、初出演の小波津。遊馬が「今回は僕だけでなく、新しい大地さん(役の秋沢健太朗)も、岩ちゃん(役の小波津)もバレーボール経験者なんです。今回は岩ちゃんも一緒になってフォームを教えあったりして、強豪感も出てきたかなと思います」とうれしそうに語るが、須賀と木村は、小波津が経験者だということが初耳だった様子。木村は「えっ、俺『もっとこうしたほうがいいよ』とかフォーム教えてたのに!超恥ずかしいんだけど!」と嘆いていた。

そして映像についてもパワーアップしたポイントが。ウォーリーは「生カメラを入れました。前回は撮影済みの表情をタイミングに合わせて出してたんですが、舞台上に何台か設置して、ライブカメラって感じで使っています。プロジェクションマッピングの新しいトライとしてやってみました」と説明していた。初演からの変化にぜひ注目したい。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」公開ゲネプロの様子。[拡大]

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」は4月17日までシアターBRAVA!、4月25日から5月8日まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される。

この記事の画像(全10件)

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”」

期間:2016年4月8日(金)~17日(日)
会場:大阪府 シアターBRAVA!

期間:2016年4月25日(月)~5月8日(日)
会場:東京都 AiiA 2.5 Theater Tokyo

原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
脚本:中屋敷法仁
演出:ウォーリー木下

キャスト

烏野高校
日向翔陽:須賀健太
影山飛雄:木村達成
月島蛍:小坂涼太郎
山口忠:三浦海里
田中龍之介:塩田康平
西谷夕:橋本祥平
縁下力:川原一馬
澤村大地:秋沢健太朗
菅原孝支:猪野広樹
東峰旭:冨森ジャスティン

青葉城西高校
及川徹:遊馬晃祐
岩泉一:小波津亜廉
金田一勇太郎:坂本康太
国見英:有澤樟太郎
矢巾秀:山際海斗
渡親治:齋藤健心
花巻貴大:金井成大
松川一静:白柏寿大

烏野高校 顧問・コーチ
武田一鉄:内田滋
烏養繋心:林剛史

全文を表示
(c)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

読者の反応

🔥 Manga News @manga_news

La comédie musicale d'Haikyu! en image @KazeFrance
https://t.co/IjwS9hSp58

コメントを読む(15件)

関連記事

古舘春一のほかの記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのコミックナタリー編集部が作成・配信しています。 古舘春一 / ウォーリー木下 / 中屋敷法仁 / 須賀健太 / 木村達成 / 小坂涼太郎 / 塩田康平 / 橋本祥平 / 川原一馬 / 冨森ジャスティン の最新情報はリンク先をご覧ください。

コミックナタリーでは国内のマンガ・アニメに関する最新ニュースを毎日更新!毎日発売される単行本のリストや新刊情報、売上ランキング、マンガ家・声優・アニメ監督の話題まで、幅広い情報をお届けします。