「さよならソルシエ」は、天才画家として知られるフィンセント・ファン・ゴッホと、画商として生きた実弟・テオドルスの関係を描いた伝記作品。月刊flowers(小学館)にて、2012年10月号から2013年10月号まで連載され、「このマンガがすごい!2014」ではオンナ編1位を受賞した。
ゲネプロ前に行われた囲み取材には、テオドルス・ファン・ゴッホ役の
平野は、アンサンブルも含め出演者が全員が男性という今回の座組に「男子校みたいなノリで稽古をしてました」と笑い、「愛情と信念を持ってるメンバーが、いい形で混ざり合って、独特の良さになっていると思います」とコメント。また合田は「フィクションなんだけど、『本当にこういうことがあったんじゃ』と錯覚するような世界観にハマって楽しんでもらえれば」と述べ、「『2.5次元を超えた2.5次元』を作ろうという目標でやってきましたが、3.2ぐらいまでいったんじゃないかな」と期待を煽る。泉見は「兄弟ならではの確執や絆を中心に、皆さんの心に日常生活で忘れかけている大切なものを思い出させる作品。ぜひ観てください」と挨拶した。
土屋は「原作で好きなのは、テオドルスもフィンセントも天才的でありながら自分の才能に気づいていない鈍感さ。そしてそれに対して無自覚なのに“致死量に満たない毒”……なんかおしゃれな言い回ししちゃった(笑)」とはにかみ、「その毒がどう身体に広がっていって、展開していくかが見どころじゃないかな」と続け、「僕らや、舞台上のキャラクターたちがテオドルスに魔法をかけられたように、お客さま方にも魔法がかかったらいいな」とまとめる。
公開ゲネプロでは、原作の名シーンをオリジナル要素を交えながら出演者たちが熱演。舞台上のピアノで劇中のすべての音要素を生演奏する演出や、アンサンブルによるパフォーマンスが披露された。ミュージカル「さよならソルシエ」は、3月21日まで上演。
ミュージカル「さよならソルシエ」
期間:2016年3月17日(木)~3月21日(月・祝)
会場:Zeppブルーシアター六本木
キャスト
テオドルス・ファン・ゴッホ:
フィンセント・ファン・ゴッホ:
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック役:
エミール・ベルナール役:
ポール・シニャック役:
ポール・ゴーギャン役:Kimeru
ムッシュ・ボドリアール役:
ジャン・サントロ役:
ジャン・ジェローム役:
ほか
スタッフ
原作:
脚本・演出:西田大輔
音楽:かみむら周平
振付:エムジェイ
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- ミュージカル「さよならソルシエ」~ 2016年3月東京公演決定!
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