会場には黒崎役の
「撮影が大変だったシーンは?」とMCから質問が飛ぶと、中島は「ひとつはピアノの連弾シーン。相手の音を邪魔しないように僕が伴奏、菜奈ちゃんがメロディを弾いたんですけど……菜奈ちゃんのほうがピアノがうまくなってきていることに気付いて。俺はちょっと、気持ちだけはフォルテッシモでした。ピアニッシモで弾かないといけないんですけど(笑)」とはにかむ。また「あとはやっぱり観覧車のシーンですね。観覧車の中であんな強気な態度を取ったことがなかったので……」と話し、観客の笑いを誘った。千葉は「バスケットボールの試合のシーンをがんばりました。映画の中ではあっという間ですが、丸2日くらいずっと撮っていて」とコメント。それを受けて中島が「バスケのシーンで僕はすごく汗をかいていたんですけど、それを見たばーちーが『それは努力の証だからさ。ケンティー、前向こっ!』って言ってくれたんです」と述べると、千葉に「言ってないよ!」「なんで話を盛るの!」と突っ込まれる一幕も。
続いて、岸の要望により、岸と中島の2人で女生徒の黄色い声を浴びながら登校するシーンを演じることに。中島が「今日も歓声浴びてるけどどう?」と問い、それに岸が「普通だよ」とあっさり答える様子が再現され、会場に観客の歓声と笑い声が響く。感想を求められた千葉は「100点だよ!」と微笑んだ。
さらに「共演者に今だから言えることや聞いてみたいことは?」と質問が。中島が「ばーちーは映画の中では白王子ですけど、実は腹黒王子なのでは? 僕が現場で使う紙コップに黒崎のイラストを書いていたら、ばーちーが横から入ってきて『じゃあ俺も描こっ』ってすごく上手なイラストを描いたんです! 絵のうまさを今まで見せず、いきなり僕に歴然たる差を見せつける。これは完全に腹黒王子だなと思いました」と答えると、千葉は「そんなことないよ?」と言いつつ「でもケンティーよりはうまいかな」と弾けんばかりの笑顔を見せた。
そんな千葉は「ケンティーは黒崎くんを意識していたのか、毎日黒い服で現場に来るんですよ。“KING”って書いてある真っ黒な帽子をかぶってきたりとか」と暴露。それを隣で聞いていた岸が「僕も疑問に思っていたけど、先輩の趣味に口を出せなくて」と大きくうなずくと、中島は「そのときの作品に影響されるので、確かに“KING”帽をかぶっていたし、それを一瞥して何も言わずに横を通り過ぎる小松さんの姿も確認した」と照れくさそうに話す。さらに中島が「ばーちーはよく俺のこと見てるなー」とこぼすと千葉が「見ちゃうんだよね。好きだから!」と返すなど、中島と千葉は相思相愛ぶりを見せつけ、観客を喜ばせる。
終盤には、「黒崎くんの言いなりになんてならない!」のかけ声とともにステージ上のバルーンタワーが破裂し、ハート型の風船が飛び出す演出が行われた。そして挨拶を求められた中島は、「皆さんにこの作品のエロキュンな部分が伝わればいいなと思います。僕たちが刺激して、そして衝撃を受けて、感激してくれればいい。日本全国の女子、今日から俺の言いなりだ!」と堂に入ったドSコメントでイベントを締めくくった。
「黒崎くんの言いなりになんてならない」は“黒悪魔”と呼ばれるドS男子・黒崎、彼に絶対服従を命じられてしまうヒロイン・由宇、女子たちの憧れの的である“白王子”こと白河を中心とした学園ラブストーリー。原作は別冊フレンド(講談社)より連載されている。
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