東村アキコ「描くしかない」第19回メディア芸術祭で、業田良家も思い語る

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第19回文化庁メディア芸術祭受賞作品の発表会が本日11月27日に都内にて行われ、「機械仕掛けの愛」にてマンガ部門優秀賞を受賞した業田良家らが登壇した。

(左から)業田良家、エンターテインメント部門大賞を受賞した岸野雄一、アート部門優秀賞を受賞した長谷川愛。

(左から)業田良家、エンターテインメント部門大賞を受賞した岸野雄一、アート部門優秀賞を受賞した長谷川愛。

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業田良家

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業田は挨拶で「大変喜んでおります。受賞作品は国立新美術館で展示されることもうれしい。何度も観に来ると思います」と喜びをあらわにした。「機械仕掛けの愛」は心を持つロボットたちを描くオムニバス。受賞作について「ロボットを通じて人間のあり方を描いていきたいと思って描き始めた。連載がスタートした4年前は、ロボットが人間のような感情や知性を持つことはたぶんないだろうと思っていたけど、近頃のコンピューターの進歩を見ていると、意識を持つ可能性が高い」と語り、「面白い題材がたくさんあるので、ロボットのマンガをこれからも描いていきたい」と意欲を見せた。

会場では大賞を受賞した東村アキコからのビデオレターを上映。「『かくかくしかじか』は描いていてつらかったが、青春時代に思い残してきたこととか、先生に言えなかったこととかを消化できた」と振り返り、「マンガを描くしかない。描き続けていきたい」と決意を語る。

すがやみつる

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900作以上応募タイトルがあったという第19回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門。審査委員を務めたすがやみつるは「『かくかくしかじか』は完結巻がみんなに響いた。『淡島百景』も評価が高く、昨年はすぐに大賞が決まったが今年は票が割れた。面白い作品がそれくらい多かった」と話す。「『弟の夫』は非常に優しい作品。『機械仕掛けの愛』も毎年のように候補に挙がっていて、『自虐の詩』でお膳をひっくり返していた業田さんがこんなマンガも描くんだという驚きがある。『Non-working City』は翻訳が付いていなくて内容がわからない状態でも、絵の力があるので評価が高かった」とそれぞれの作品について授賞理由を述べた。

文化庁メディア芸術祭は、メディア芸術の振興を目的とした祭典。マンガ部門のほか、アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門の4部門で優れた芸術作品が選出され、2016年2月3日から国立新美術館を中心に受賞作品展が催される。

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第19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

会期:2016年2月3日(水)~2月14日(日)
会場:国立新美術館、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、スーパー・デラックスほか
入場料:無料

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読者の反応

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遠藤平介 @heisukeend

@Fullmoonbag 被っておらず、自画像よりもずっと落ち着いた印象でした。https://t.co/nl9i5TS7E3

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