演劇「ハイキュー!!」床に映像投影する演出で須賀健太「2.5次元の頂見せる」

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古舘春一「ハイキュー!!」を原作とした舞台「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」が、本日11月14日に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕した。初演前には公開稽古が行われた。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」公開稽古より。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」公開稽古より。

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「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」公開稽古より。

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「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」の舞台は、床に映像を映すため、斜めに設置されている。またバックスクリーンにも映像が投影され、時にはマンガのようにセリフやモノローグなども映し出される。また円形の回り舞台もめまぐるしく回転し、息つく暇もないスピーディーな試合が展開。実際にネットやバレーボールも使用されるが、映像やピンスポットなどの光でバレーボールを表現する場面も見られる。ストーリーは、日向と影山が烏野高校バレー部に入部し、青葉城西との練習試合や、リベロの西谷とエースの東峰が部活に戻ってくるまでのエピソードなど、原作の3巻までにあたる部分が描かれた。

(左から)影山飛雄役の木村達成、日向翔陽役の須賀健太、及川徹役の遊馬晃祐、岩泉一役の平田雄也。

(左から)影山飛雄役の木村達成、日向翔陽役の須賀健太、及川徹役の遊馬晃祐、岩泉一役の平田雄也。[拡大]

囲み取材には、日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の木村達成、及川徹役の遊馬晃祐、岩泉一役の平田雄也、そして演出を手がけたウォーリー木下が登壇。木下は「ストーリーはもちろんそのままです。原作のよさは、しっかりした物語と明確なキャラクター、そして熱い青春もの。そういうものを実際の人間たちがやるということを念頭において演劇を作りました。結果、すごく演劇になったなと思っています」と、公開稽古を見て手応えを感じたことを語る。「見ていただいたらわかる通り、いろんな新しい技術、いわゆるメディアアート的なものをたくさん取り入れております。そういうものと汗、デジタルなものとアナログな人間って本当は相性がよくないんですけど、今回あえて混ぜ込んでみまして、結果的に新しいものができたなと。今まで見たことがない舞台になったんじゃないかなと思います」と最新の映像テクノロジーを駆使してバレーボールの描写を行った演出についても説明した。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」公開稽古より。

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原作の大ファンだという日向役の須賀健太は、「『ハイキュー!!』を読み切りの頃から毎週欠かさずジャンプで読んでいまして、古舘先生にもファンレターを書いたことがあるほど」と、思い入れを語る。また「21年間生きてきて、一番動いてます」と、試合中の激しい動きにも触れつつ、生身の人間が演じることの意味を述べる。「演劇性の高い作品になったなと思う。マンガには『頂の景色』というキーワードがあるんですけど、2.5次元の『頂の景色』を見れるんじゃないかと思っています。また演劇ファンの方にも2.5次元への架け橋になるような作品になれたらいいなと思っています」と野望を話した。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」公開稽古より。

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今作が初舞台となる、及川役の遊馬晃祐は「すごく緊張しています」と話すも笑顔は絶やさない。「舞台上ではすごく強いチームのキャプテンなので、堂々と立っていられるようにがんばります」と意気込み、「高校時代3年間バレー部に入っていたので、その経験を活かして、及川のサーブや自分のジャンプ力を見てほしいと思います」と挨拶。なかなか締められずにいると、周りのキャストから小声で「『よろしくお願いします』って」と助言される初々しい場面も見られた。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」烏野高校のビジュアル。

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須賀はバレー経験を問われると「中学校のときにバレー部でしたけど幽霊部員で。いわゆるピンチサーバーだったんですけど、呼ばれる場面が自分のチームが勝っているときにしか呼ばれてなかった。逆にピンチを呼ぶサーバーでした(笑)」と笑った。また影山役の木村達成は「僕はずっと野球をやっていたのでバレー経験はないんですけど、団体競技はやっていたので、彼らと一緒にがんばっていけたらと思います」と語る。同じく野球をやっていたという岩泉役の平田雄也は、「野球も含めてチームプレイっていうのは大事にしていきたいと思っていて、舞台でも誰か1人がミスをしてもほかの人がカバーするというのは原作と似通ったところがあると思うので大切にしていきたい」と話した。

部活動のような雰囲気だったという稽古場。木下は「『ウォー!』とか言ってるから稽古始まったのかなと思ったら、稽古やる前の『ウォー!』だったり」と作中のシーンに触れつつ稽古場での裏話を語り、「演劇とバレーは親和性が高い。繋げるスポーツという部分だったりチームワークだったり。自分がどこのポジションにいてどういう役割を回していくか、それがコロコロ変わるのもバレーとすごく似てて。ゲーム感覚で演劇をやってくれているのは面白い」と類似点を説明する。また「青城は戯曲上では負けるって決まってるのに、負ける気ないですからねこの人たち(笑)。もしかしたら勝つかもしれないって思ってやってるのは本当に面白い」と、若いキャストならではの雰囲気を語った。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」青葉城西高校のビジュアル。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」青葉城西高校のビジュアル。[拡大]

稽古中は実際にバレーの練習試合も行っていたという2チーム。須賀が「青城にずっと負けてたんです。で、達成がものすごい負けず嫌いで! メールでみんなに『負けて本当に悔しかったから、次は絶対勝ちましょう』って送ってたり(笑)」と暴露すると、木村は「いいところまでいくんですよ! なのにいいところまでいくと経験者が大人気ないプレイをしてくる!」と遊馬を指差す。遊馬もたじたじになりながら「いやいや!」と反論したりと、和気あいあいとした雰囲気で囲み取材は終了した。

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」はAiiA 2.5 Theater Tokyoにて11月23日まで上演。その後、大阪・シアターBRAVA!、宮城・多賀城市民会館大ホールにて上演されたのち、東京凱旋公演として、12月10日より再びAiiA 2.5 Theater Tokyoに舞い戻る。12月13日18時に上演される東京凱旋公演の千秋楽公演は全国89館の映画館にてライブビューイングが行われる。

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ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」

東京公演
期間:2015年11月14日(土)~23日(月・祝)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

大阪公演
期間:2015年11月27日(金)~29日(日)
会場:シアターBRAVA!

宮城公演
期間:2015年12月5日(土)~6日(日)
会場:多賀城市民会館大ホール

東京凱旋公演
期間:2015年12月10日(木)~13日(日)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

キャスト

烏野高校
日向翔陽:須賀健太
影山飛雄:木村達成
月島蛍:小坂涼太郎
山口忠:三浦海里
田中龍之介:塩田康平
西谷夕:橋本祥平
縁下力:川原一馬
澤村大地:田中啓太
菅原孝支:猪野広樹
東峰旭:冨森ジャスティン

青葉城西高校
及川徹:遊馬晃祐
岩泉一:平田雄也
金田一勇太郎:坂本康太
国見英:有澤樟太郎
矢巾秀:和田雅成
渡親治:齋藤健心
花巻貴大:金井成大
松川一静:畠山遼

烏野高校 OB
嶋田誠:山口賢人
滝ノ上祐輔:坂口慎之介

烏野高校 顧問・コーチ
武田一鉄:内田滋
烏養繋心:林剛史

スタッフ

原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出:ウォーリー木下
脚本:中屋敷法仁

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(c)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

読者の反応

イトーピノ @pinooo444

さ、3巻の東西のモップのアレのアレまで見れるンすか…

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