テニミュ聖ルドルフ公演、大千秋楽!一旦お別れの不動峰に「会えてよかった」

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許斐剛「テニスの王子様」原作の「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ」が、昨日11月3日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演され大千秋楽を迎えた。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ」の模様。

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3rdシーズン2タイトル目の公演となる本作は9月5日に東京で幕開け、宮城、愛知、大阪、福岡の地方を巡演。そして10月30日より東京凱旋公演が行われ、全44公演が終了した。東京凱旋公演からはカーテンコールでのサービスナンバーの演出が一部変更され、1stシーズンの人気曲「On My Way」も、「ニュー・ウェーブ」「Jumping up! High touch!」とともに披露。また「NOW & FOREVER」では不動峰のメンバーが胸に手をあて、一列に並ぶシーンも追加されていた。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ」の模様。

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恒例となっている日替わりの演出では、海堂薫と桃城武による一発ギャグや、ノムタクの自己紹介などが、公演によって異なるセリフで展開。大千秋楽公演では海堂が不二周助のモノマネをし、桃城が伊武深司のソロ曲「スポット」の替え歌を披露した。開演前は、不二周助役の神里優希がアナウンスを務め、「ついにこの日がやってきたね」とコメント。また終演後のアナウンスでは伊武深司役の健人と神尾アキラ役の伊崎龍次郎が登場し、同日11月3日が誕生日の伊武を、神尾がサプライズで祝うという寸劇が繰り広げられた。

カーテンコールでは、まず青学の部長・手塚国光役の財木琢磨が挨拶。「僕ら青学にとって2つ目の大きな山となるこの公演を、頂上まで登ってこられたことを本当にうれしく思います。次に僕ら青学がみなさまの前に立つときには、さらにパワーアップした青学になって帰ってくることを約束します」と力強く語り、「青学!これから続く道は楽なものではないぞ。まだまだ油断せずにいくぞ!」と青学メンバーに呼びかけた。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ」の模様。

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続いて聖ルドルフの部長・赤澤吉朗役の中尾拳也が「この聖ルドルフ公演は僕たちにとって一生忘れられない、濃くて幸せな時間になりました」と挨拶。「青学のみんな、1人ひとりの意識が高くて技術面でもさまざまなサポートをしてくれて本当にありがとう。競い合うのが楽しかったのは青学のおかげです」と青学メンバーに感謝を述べる。不動峰メンバーには「最初に会った時から7人は全員、本当に明るくて、キラキラ輝いていました。ライバル校として僕たちの気持ちを理解してくれているから、みんなからもらうアドバイスは僕たちを成長させてくれました。そのバトンを僕たちも受け継いでいくね」と語りかけた。「そして聖ルドルフのみんな」と呼びかける頃には、木更津淳役の佐藤祐吾や観月はじめ役の宮城紘大らは、すでに涙を流し顔を覆ってしまっている。「本当に不甲斐ない部長だったけど、ここまでついて来てくれて本当にありがとう。次は山吹公演、よりよい公演にしましょう。このセリフも最後になるかもしれませんが『みんな俺についてこい!』」と、チームメイトを奮い立たせ、「全44公演、ありがとうございました!」と声を震わせながらも、力強く感謝を述べた。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ」の模様。

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不動峰の部長・橘桔平役の青木空夢は「ついにこの日がやってきましたが、正直まったく実感が沸いてなくて」と切り出す。「テニミュが生活の一部になりつつあって、当たり前のようにテニミュのよさを伝えるにはどうしたらいいかと考える1年でした」と、この1年を振り返る。3校それぞれにメッセージを贈る場面では「聖ルドルフは初めて稽古場で見たときは、青学よりもすべてが劣っていてですね(笑)、大丈夫かなって、横で見ていて思っていました。でも今となっては、立派にテニミュ3rdシーズンを力強くさせてくれる1校になったと思っています。これからもテニミュと青学を支えていってください」とエールを贈る。

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ」の模様。

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そして不動峰には「改めて言うことでもないんですけど、本当に最高の仲間でした。不動峰がこんなにたくさんの方に応援してもらえたのもみんなのお陰だと思っています。みんなのことを誇りに思います」と感謝した。3rdシーズンのスタートから一緒に参加してきた青学には「最初は不動峰は絶対、青学に負けないって思っていましたが、いつしか青学の背中を見つめているような感覚になっている自分がいました」と、青学の成長を称える。最後に「僕たちは不動峰なんで、またテニミュやりたくなったら、テニミュやってる会場の裏に新しい会場を作って、イチから築いてきゃいいじゃねえかって思ってますので(笑)」と橘のセリフを引用し冗談を飛ばしながらも、最後は不動峰恒例の「行こうぜ!全国!」の掛け声で締めくくった。座長の越前リョーマ役・古田一紀は気丈に話し始めるも、「3rdシーズンが始まって、ここまで一緒に走ってきた不動峰のみんなとここで一旦お別れということで、本当に会えてよかった」と礼をすると、目を潤わせる。「ありがとう!これからも仲良くしてね」と、不動峰のメンバーに笑顔で感謝を述べ、会場からは拍手が沸き起こった。

山吹のキャスト。

山吹のキャスト。[拡大]

なお本公演は、日本全国と、台湾・香港の映画館でもライブビューイングが行われていた。「テニミュ」恒例の開演前に行われる円陣や、開演前の日替わりコメント、終演後の舞台裏映像なども特別に配信。キャスト陣がお見送りに向かうまでの間の映像が流れ、それぞれ観客にメッセージを送った。また“緊急発表”も行われ、12月24日からの「3rdシーズン 青学vs山吹」公演にて、新渡米稲吉と喜多一馬がミュージカル初登場のキャラクターとして出演することも明らかになった。

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ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズン 青学vs山吹

東京公演
期間:2015年12月24日(木)~12月27日(日)
会場:TOKYO DOME CITY HALL

大阪公演
期間:2015年12月30日(水)~2016年1月10日(日) 
会場:大阪メルパルクホール

愛知公演
期間:2016年1月15日(金)~ 1月17日(日) 
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

福岡公演
期間:2016年1月29日(金)~1月31日(日) 
会場:キャナルシティ劇場

宮城公演
期間:2016年2月6日(土)~2月7日(日) 
会場:多賀城市民文化会館 大ホール

東京凱旋公演
期間:2016年2月12日(金)~2月21日(日)
会場:TOKYO DOME CITY HALL

原作:許斐剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ・コミックス刊)
オリジナル演出:上島雪夫
演出:本山新之助
音楽:佐橋俊彦、坂部剛
脚本・作詞:三ツ矢雄二
振付:本山新之助、上島雪夫

※本文中の赤澤吉朗の「吉」は「土」に「口」が正式表記。

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(c)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (c)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

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伊勢むく(雑誌の漫画家) @mukuise

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