ドラマ「釣りバカ」明日から！西田敏行「濱田くんのおかげでスーさんに」

やまさき十三、北見けんいち原作によるTVドラマ「釣りバカ日誌～新入社員 浜崎伝助～」の制作発表記者会見が、本日10月22日に行われた。

会見には濱田岳、広瀬アリス、吹越満、西田敏行、朝原雄三監督が登壇。西田はまず始めに「鈴木建設の社長、鈴木一之助に“昇進”いたしました」と挨拶し、集まった記者たちの笑いを誘う。「平成元年から平成22年までの22年間、浜崎伝助を生きてきましたが、今年から鈴木一之助を生き抜いていきたいと考えております」と決意を表明した。

「釣りバカ日誌」シリーズのファンだったという濱田は「今回こうして『釣りバカ日誌』に混ざることができてとってもうれしかったのと、それと同時に西田さんの前でハマちゃんを演じるというプレッシャーを感じていました」と思いを明かす。しかし「西田さんから『新しいものを作っていきましょうね』『私も（映画版でスーさん役を演じた）三國（連太郎）さんの後をやるというのはとても緊張します』と優しい言葉をかけていただいたので、今は晴れやかな気持ちで臨んでいます」と笑顔を見せた。

西田はスーさん役を演じることについて、最初は「ありえないかな」と思っていたという。制作スタッフから「『ハマちゃん役を素晴らしい才能の役者に委ねられたら、スーさん役でどうですか？』というオファーがあった際に『それならやってみようかな』という気持ちにだんだんなってきた」と当時を振り返る。そして「濱田岳さんがハマちゃん役をやるのでどうですか」と声をかけられたときに「いいな」「（自分もスーさん役を）やってみよう」と思ったと語り、「スーさんをやらせていただくこの機会を得たのは、濱田くんのおかげです」と出演を決めるまでの気持ちを話した。

また濱田演じるハマちゃんについての印象を聞かれると、西田は「原作者の先生方は喜んでるんじゃないかと思います」「（濱田は）原作の意図するところのハマちゃんを、しっかり演じることのできる日本でただ1人の稀有な俳優」と濱田の演技を評する。「僕が演じたハマちゃんは、どっちかというと原作のハマちゃんからは離れて、小狡いといいますか、“悪い”ハマちゃんだったんですけど。（濱田演じるハマちゃんは）本当にピュアで釣りが好きで、人が好きで、生きてることを思う存分楽しむライフスタイルを貫いてる。そんなハマちゃんに心打たれながら、一之助も成長していくんじゃないか」と考えを述べた。

西田の言葉を受けて「こんなにうれしいことはないです」と感激した様子の濱田は、「最初は西田さんの目の前でハマちゃんをやるのは、本当に『辛い』という言葉が合うくらいプレッシャーを感じていました。でも西田さんの目の前でハマちゃんを演じられるチャンスがもらえる役者は、ほかにいるのかと考えたときに、僕しかいないなと思って。こんなに幸せなことはないんだという思いを噛みしめて、毎日楽しくやっています」と語る。さらに「最近は回を追うごとにどんどん距離が縮まってきて、ハマちゃんとスーさんがイチャイチャし始めてます（笑）」という、撮影現場の和やかなムードが伺えるエピソードも披露した。

ドラマ「釣りバカ日誌～新入社員 浜崎伝助～」は、10月23日20時よりテレビ東京系にて放送。初回は2時間スペシャルで、大の釣り嫌いの朝本係長役として武田鉄矢がゲスト出演する。