萩尾望都「トーマの心臓」舞台20周年の感慨語る、連鎖公演の発表会で

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萩尾望都作品を原作とした舞台「トーマの心臓」「訪問者」「湖畔にて」を、劇団スタジオライフが2016年2月25日から3月13日にかけて上演することが決定。これを記念して原作者の萩尾を招いた製作発表会とトークイベントが、本日10月7日に行われた。

劇団スタジオライフ30周年公演製作発表会の模様。中心2人から左が倉田淳、右が萩尾望都。

劇団スタジオライフ30周年公演製作発表会の模様。中心2人から左が倉田淳、右が萩尾望都。

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今年2015年で創立30周年を迎えた劇団スタジオライフ。「トーマの心臓」「訪問者」は過去に何度も公演されてきた、劇団にとって原点とも言える作品だ。萩尾はトークイベントにて、舞台の脚本・演出を手がける倉田淳と対談。2人は舞台「トーマの心臓」が来年で初演から20周年という時の流れを噛みしめるが、萩尾は「実は当時怖くて観られなかったんです」と初演を緊張のあまり観に行けなかったことを告白し、会場を驚かせる。

倉田淳(左)、萩尾望都(右)。

倉田淳(左)、萩尾望都(右)。[拡大]

この対談は「ビジュアルからのイマジネーション」をテーマにしており、倉田は「心情を絵に託されるという部分は、どのようにアプローチしているのでしょうか」と質問。萩尾は「倉田さんの演出方法ときっと一緒です」と前置きをしてから「セリフは2行くらいでもキャラクターは内心たくさんのことを考えていて、その通りの表情ができるかな……と思いながら描くんです」「描いてるうちに『そうそう、これだよね』というところに行き着くのが面白い」と語り、日ごろから役者に演技指導をする倉田は深い同意を示す。また萩尾は「スタジオライフがトーマを再発見してくれたと思っています」と、舞台化に改めて感謝の言葉を述べた。

劇団創立30周年を記念した「トーマの心臓」「訪問者」は、1つの期間内に2作品を交互に上演する「連鎖公演」になる。「湖畔にて」は、2作品に合わせて展開するリーディング形式での上演を予定。劇場は新宿・シアターサンモールが使用され、チケットは2016年1月に発売される。

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