舞台挨拶には真城最高役の
「初日の監督の気持ちは非常に微妙なんです」と語る大根は、「早く観てもらいたいというのと、これで自分だけのものでなくなってしまって寂しい思いが入り混じっている」とその心境を説明。その後大阪での仕事のため、舞台挨拶に出席できなかった平丸一也役の
クランクアップから公開までの期間が長期にわたったことについて神木が、「撮影は1年以上前だったので、『1年以上先だね』と話していたんです。今年に入って『あと半年だ』と思って……」と説明していると、佐藤が「当たり前のことを、時間をかけて言おうとしているでしょ」と思わずツッコみを。「だって思ってたんだもん」と語る神木に、佐藤は「まあリュウだから許されるんだけどね」と返し、微笑ましい掛け合いを展開した。
ここで佐藤と神木が撮影中に執筆したイラストが、スクリーンに投影されることに。秋人と最高のイラストを描いた神木は「せっかくなら2人描きたいと思ってたんですけど、健君ってどう描けばいいんだろうと迷った結果こうなりました。スーパーとかに飾ってあるお母さんの絵みたいですよね」と苦笑いしながら自己分析。劇中で編集者を演じた山田は「(首にかけている)ヘッドホンがこの大きさだと、(頭に)入らないですよね」と冷静に評価した。一方で大根を描いた佐藤は「渾身の作ですよ、点数をつけろと言われたら100点」と自信満々。これに対し大根は「俺はいつもエプロンしてるけど、これだと裸エプロンみたいだよね」とコメントした。
また週刊少年ジャンプ(集英社)のコンセプトのひとつとも言われる「勝利」にかけて、「いま勝利したいこと」を問われたキャスト陣。各々が回答していく中で、大根は「来週公開される、本がいっぱいあるところで戦う映画とか、巨人に食べられるやつとか、あと同じ高校生映画ということで『ヒロイン失格』とかに勝ちたい」と宣言する。これを受け佐藤が「『ヒロイン失格』だけ名指しなんですね。桐谷美玲……」と語ると、大根は「大好き!」と食い気味に返答し会場を笑わせた。
最後に神木は「ここまで来れたのは皆さんのおかげです。楽しかったと思っていただけたらうれしいです」と観客に感謝の言葉を述べる。佐藤も「観ていただいてわかると思うんですけど、すごく挑戦している映画で、今までの日本映画にはない作品になったと思っています。いつまでもこの作品を愛していただけたら」と力強く語り、舞台挨拶は幕を閉じた。
なおナタリーでは映画「バクマン。」のさまざまな面に焦点を当て、その魅力を紐解く特集を展開。大根、佐藤、神木の鼎談を映画ナタリー、小畑と大根の対談をコミックナタリー、主題歌および劇伴音楽を担当したサカナクションの山口一郎と、大根の対談を音楽ナタリーでそれぞれ公開しているのでチェックしてほしい。関連する特集・インタビュー
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