イベントには小野田坂道役の
まず初めに舞台を振り返るため、金城、鳴子、坂道それぞれの活躍を中心に編集された映像がスクリーンに映し出される。DVD購入者からの「表彰台に登ったときに見えた景色や気持ちを教えてください」という質問に対し、鳥越は「もっくん(今泉俊輔役・太田基裕)とも言ってたんですけど、今までずっと悔しい思いをしてきたけど、3年間走ってきてやっとここに立てたと思った」と答え、「あのもっくんが『泣きそうになった』と言っていた」と感動のシーンの裏話を披露した。郷本は「あのときのみんなの表情を思い浮かべると、キャラを通した以上のところで感極まるものがあったんですよね」と当時を振り返る。
対して滝川は「(表彰台に登れなくて)毎回悔しさは込み上げてきましたね。羨ましいな、俺たちもあそこを目指してたなという気持ちで袖から見てました」と心境を吐露。また村田充は「京都伏見は1人もゴールしていないのでそう意味では非常に悔しいというか、複雑な気持ちでした」と感想を述べたあと、「2時間を超える本編をみんなで戦ってきて、代表として6人が揃って表彰台に登ってくれたというのは、カンパニーとしてはそこがひとつのゴール地点で。『今日も無事にみんなで走れたな』という意味では、袖から観てて高ぶるものがありました」と1人の役者としての思いも口にした。
また8月19日に発売された、舞台「弱虫ペダル」のキャストが出演する撮り下ろしDVD「ツール・デュ・スタッド」Vol.1についての話題も。DVDにはキャスト陣がそれぞれ演じたキャラクターのジャージを身にまとい、本栖湖の周りをロードバイクで走る映像が収録されている。村井は「オフっぽい感じのDVDだから、みんなで楽しく走って行くのかと思ったら、どんどんみんな(劇中の)セリフを言い始めて(笑)」と収録を振り返ると、村田は「DVDでそこを観たんだけど、(ほかの学校のキャストは)みんなセリフを言ってるのに京伏のシーンになったら全然会話がなくて。でも本編でも会話がなかったから忠実だった」とコメントし、会場の笑いを誘った。
また西田シャトナーが「箱学のメンバーが走ってきたときに、(宮崎)秋人くんに向かって応援してるつもりだったのに、すぐ後ろにいたきたむーくん(東堂尽八役・北村諒)が、『ありがとー!』と言ってきて」と撮影中の一幕を語ると、会場には大きな拍手と笑いが巻き起こる。西田は「ウザいなと思った(笑)」とコメントし、村井曰く“リアル東堂”らしい一面を覗かせるエピソードが語られた。
来場者へのプレゼントが当たる抽選コーナーのあとは、真波山岳役の植田圭輔からのビデオレターが上映された。植田は自分がイベントに参加できないことについて「(滝川)英治さんの暴走を誰が止めるのか心配。英治さん、皆さんに迷惑をかけないように楽しんでくださいね」とエールを送り、滝川が「俺へのメッセージになってる」と突っ込む場面も。植田は「いろんな方にDVDがわたったこともそうですし、今日のイベントで皆様がまた『弱虫ペダル』という作品を好きになってくれてるんだろうなと思うと心が満たされます」と語り、ファンへ感謝の気持ちが告げられた。
イベントの最後には、出演者1人ずつからファンに対して感謝の言葉が贈られる。村井は「こんなにもいろんなところに愛があふれていて、カンパニーとして絆が強い舞台はなかなかないんじゃないかと思います。それは舞台の上でも嘘がなくて、敵・味方関係なく『舞台 弱虫ペダル』というものを作ろうという意気込みがこのDVDに残っているんじゃないかと思います。これから何年先観てもアツい何かが伝わるようなDVDになっていますので、ぜひ観続けていってください」とコメントし、最後に「『舞台 弱虫ペダル』はまだまだ続きます。これからも更に面白くなっていくと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」と挨拶し、会場は大きな拍手に包まれてイベントは終了した。
関連記事
渡辺航のほかの記事
リンク
- 舞台『弱虫ペダル』公式サイト
- 舞台『弱虫ペダル』(@y_pedalstage) | Twitter
- 舞台『弱虫ペダル』オフィシャルブログ
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
伊勢むく(雑誌の漫画家) @mukuise
舞台「弱虫ペダル」イベント、シャトナーが“リアル東堂”に「ウザいな」 - コミックナタリー http://t.co/VO1vr4iBIA