五色の舟やアオイホノオなどメディア芸術祭受賞作、原画や資料を一挙展示

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第18回文化庁メディア芸術祭受賞作品展が、明日2月4日から15日まで、国立新美術館ほかにて開催される。

津原泰水原作による近藤ようこ「五色の舟」の展示風景。

津原泰水原作による近藤ようこ「五色の舟」の展示風景。

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受賞作品展はアート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門を4つのゾーンに分けて実施。マンガ部門では、大賞を受賞した津原泰水原作による近藤ようこ「五色の舟」のほか、優秀賞、新人賞受賞作品の原画などが一堂に会する。「五色の舟」については単行本表紙の原画や、キャラクター設定画、第1話から第4話の原画が公開された。

島本和彦「アオイホノオ」の展示風景。

島本和彦「アオイホノオ」の展示風景。[拡大]

優秀賞を受賞した作品は島本和彦「アオイホノオ」、李昆武とフィリップ・オティエによる「チャイニーズ・ライフ」、沙村広明「春風のスネグラチカ」、山上たつひこ原作によるいがらしみきお「羊の木」。「アオイホノオ」コーナーでは画材やネームのほか、作中に登場するあだち充「みゆき」の連載第1回や、島本が大学時代に描いたマンガ、同じく大学時代に制作したアニメーション「未来への使者」の設定画などが展示されている。

「羊の木」のコーナーでは、キャラクター設定画を初期のもの7人分と、2回目に描かれたもの20人分を公開。不採用のキャラクターも含まれたレアな資料だ。そして「春風のスネグラチカ」コーナーではモノクロ原画、カラー原画に加え、旧ソビエトの参考資料も披露された。

阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」の展示風景。

阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」の展示風景。[拡大]

新人賞にはルネッサンス吉田「愛を喰らえ!!」、阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」、池辺葵「どぶがわ」が選出。中でも「ちーちゃんはちょっと足りない」は原画に加え、単行本表紙に使われた切り絵も1枚1枚楽しむことができる。入場料は無料なので、ファンは気軽に足を運んでみては。

(左から)津原泰水、島本和彦、フィリップ・オティエ、李昆武、沙村広明、ルネッサンス吉田。

(左から)津原泰水、島本和彦、フィリップ・オティエ、李昆武、沙村広明、ルネッサンス吉田。[拡大]

なお本日2月3日には津原泰水や島本和彦、沙村広明、李昆武、フィリップ・オティエ、ルネッサンス吉田も来館。展示ボードの受賞タイトル部分にそれぞれサインを入れていた。

第18回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

会期:2015年2月4日(水)~2月15日(日)
メイン会場:国立新美術館 ※2月10日(火)は休館。
サテライト会場:シネマート六本木、スーパー・デラックス
入場料:無料

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