メディア芸術祭贈呈式で荒木飛呂彦「より一層の努力を」

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第17回文化庁メディア芸術祭の贈呈式が、本日2月4日に六本木の国立新美術館にて開催された。

荒木飛呂彦

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今年度のマンガ部門大賞は荒木飛呂彦「ジョジョリオン」。優秀賞は雲田はるこ「昭和元禄落語心中」、石黒正数「それでも町は廻っている」、山本周五郎原作による望月ミネタロウ「ちいさこべえ」、九井諒子「ひきだしにテラリウム」の4作品が受賞している。新人賞には今井哲也「アリスと蔵六」、バスティアン・ヴィヴェス「塩素の味」、町田洋のWEBマンガ「夏休みの町」が選ばれた。

贈呈式前には囲み取材が行なわれ、大賞を受賞した荒木が登場。荒木は「執筆を始めてから25年以上経ちますが、その重みを感じ感慨深いです」としみじみあいさつをした。「現段階で何部まで『ジョジョ』の構想があるか」との質問に、「いつも今のシリーズに集中しているのであまり考えてないです。終わったら考えます」と答え、シリーズの今後は未定であると明かす一幕も。また文化庁という国の名前を冠した賞を受賞したことに対し、「マンガを通して読者の生活や精神面に何らかの影響を与えられているのかなと思う。間接的にでも日本が良くなるようお役に立てれば嬉しい」と語った。

その後行われた贈呈式でも、受賞者を代表し荒木が挨拶。掲載誌のウルトラジャンプや、長らく「ジョジョ」シリーズを連載していた週刊少年ジャンプ(ともに集英社)、仕事場のスタッフへ感謝の思いを語り、「この賞を弾みに、より一層いい作品を描けるよう努力します」と真摯なコメントを述べ、さらなる意欲を覗かせた。

なおマンガ部門、アート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門の受賞作を集めた「第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」が、明日2月5日から16日まで国立新美術館を中心に全4会場にて開催される。マンガ部門のブースでは、原画やネーム集、カラーイラスト、仕事場の風景を撮影したパネルなどを作品ごとに幅広く展示。会期中には受賞者を招いてのトークイベントや、シンポジウムなどさまざまなイベントが催される。

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