枢にとって初の大規模な原画展となるこのイベント。会場には枢の肉筆画200点以上、デジタル導入後の出力画100点以上が展示された。枢はアナログで線画を執筆し、それをスキャンしデジタルで着彩していく作画スタイルを採っている。単行本の表紙や扉、単行本裏を飾ったイラストが、肉筆の線画とデジタル着彩画とのセットで並べられた。
また連載誌の月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス)を飾ってきたイラスト群を年代別に展示するコーナーや、第1話をはじめとするエピソードのモノクロ原稿を抜粋し試し読みできるコーナーも設置。連載前の予告イラストや予告マンガなどの貴重な原稿も用意された。
マンガだけではなくアニメや舞台、映画でも人気を博す「黒執事」。アニメDVDのパッケージイラストや、ゲーム、舞台のために描かれたイラストも展示されている。アニメコーナーでは枢が描き下ろした設定画も披露。舞台コーナーではセバスチャンやシエル、グレルのステージ衣装が公開されているほか、シエルが女装したときの衣装「駒鳥ドレス」もお目見えした。
Gペン軸など枢の作画道具一式や、作画用の資料が展示されているコーナーでは、制作の裏側を堪能できる。黃執事編で使用されたレイピアやバイオリン、寄宿学校編でのクリケットバットやボール、学生コートなど、実際に枢が作画の参考にした資料も並べられた。サーカス編や豪華客船編などで制作された背景設定画も公開。「黒執事」以前の過去作も展示され、スクウェア・エニックスマンガ大賞の受賞作「HELL-O」「DISGUISE」、デビュー作「9th」、連載作「Rust Blaster」などがラインナップされている。
そして原画展のため、球体関節人形「ユノアクルス」をベースに制作されたセバスチャンとシエルのオリジナルドールも特別展示。原画展キービジュアルの原画も併せて公開されている。普段はデジタル着彩の手法を取る枢だが、こちらのイラストはアナログ着彩だ。
グッズショップではパスケースやクリアファイル、ラバーストラップ、黒執事チョコレートティーなど多数の限定商品を用意。チケットホルダーやナイロントート、アクリルミラーなど、枢が自らデザインしたものも多数販売される。またYOSHiKO CREATiONとのコラボジュエリーも発売。ティーカップをモチーフにしたこのコラボネックレスは、限定300個で販売される予定だ。
デビュー10周年記念「黒執事原画展~枢やなの世界~」
会期:2014年1月15日(水)~22日(水)
会場:西武池袋本店 別館2階=西武ギャラリー
時間:10:00~21:00(※入場は閉場の30分前まで、1月19日は20時閉場)
入場料:700円、大学生・高校生500円、中学生300円(小学生以下無料)※「クラブ・オン」「ミレニアム」カード会員は、カードの提示で500円。
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