カレンダーを見ると「○○の日」と書いてあり、その日が何かの記念日になっていると気が付くことがあります。何かの日だと知るだけで、ちょっと今日が特別に感じて何かしたくなるもの。そんなときは、記念日に関係したマンガを読んでみるのはどうでしょう。本日4月18日は、1885年のこの日に日本の特許制度が始まったことから「発明の日」とされています。これにちなんで、いろんな発明家の出てくるマンガをご紹介します。
文・
あらゐけいいち「日常」(KADOKAWA)
ロボット女子校生も作れるし、猫もしゃべれるようにしちゃう天才少女
時定高校1年Q組の女子生徒・東雲なのは、背中に大きなねじ回しが付いている。なぜなら彼女はロボットだから。そのロボット女子校生・なのを開発した人物こそが、「発明の日」に紹介したい天才少女・はかせだ。彼女たちが住む東雲研究所では猫の阪本もいっしょに暮らしているのだが、その阪本はなんと人語をしゃべる。阪本が初登場したのは単行本2巻収録「日常の29」で、初めからしゃべれる猫なわけではなかった。捨て猫だった阪本ははかせに拾われてきたのだが、「ニーニー」と鳴くばかりで、はかせたちは阪本がなにを訴えているのかわからない。そこでハッとひらめいたはかせが「ちょっとまってて!!」と部屋から出て行き、すぐに「しゃべれる首輪」を作って持って来たのだ。そのほかにも接着力がものすごい強力のりをイタズラ用に作ったり、かわいいからとなのの腕をマシンガンに改造してしまったり、はかせが作る発明品には、思い付きと遊び心が溢れている。
藤子・F・不二雄「キテレツ大百科」(小学館)
時間を止める、地面に潜る……現代に受け継がれるご先祖さまの大発明!
発明家を目指す少年・キテレツこと木手英一は、大発明家だったという遠いご先祖さま・キテレツ斎の書き残した「奇天烈大百科」を手に入れる。父親からは秘伝書だと聞いていたのに、その中身は白紙で落胆。しかしセットになっていたメガネ「神通鏡」をかけて「奇天烈大百科」を読むと、そこには現代科学でも作り出せないようなアッと驚く発明品の数々が載っていて……。ゴム毬や風呂桶などを組み合わせて作った助手のロボット「コロ助」を始め、時間の流れから抜け出して止まった時の中を自由に動ける「脱時機」、潜水艦のように地面の下に潜れる「潜地球」など、夢が溢れる発明品を連発! TVアニメ版も大ヒットした「キテレツ大百科」は、発明マンガの金字塔だ。
大沖「ひらめきはつめちゃん」(マッグガーデン)
小学生・はつめちゃんの発明品「箱」は、いろんなことが起こる不思議な箱
女子小学生・はつめちゃんが図工の授業で作ってきた箱は、穴にネジを差し込むといろんな機能が発動する不思議な箱。探しものを見つけてくれたり、いろんな2等賞を取る夢を見せてくれたり、サムいダジャレにも爆笑してくれたり、汚れた黒板消しを入れると“きれい”になって出てきたり……どうしてそうなるのか理屈はわからないけど、とにかくすごいと発明家のお父さんも感心しきり。だけど中には「超やべえ」ことが起こるネジもあって、お父さんが箱に適当にネジを挿したら、家ごと吹き飛ばす大爆発が起こってしまう。けれど、そんなときも箱があれば大丈夫。はつめちゃんがネジを差し込めば箱がたちまち大きくなって家代わりに。ちなみに、最初に作った箱は第1話で家になってしまったので、それからはつめちゃんが持ち歩いている箱は2代目。なので側面に「2」と書いてある。
「ひらめきはつめちゃん」 - MAGCOMI(マッグガーデン)
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