カレンダーを見ると「○○の日」と書いてあり、その日が何かの記念日になっていると気が付くことがあります。何かの日だと知るだけで、ちょっと今日が特別に感じて何かしたくなるもの。そんなときは、記念日に関係したマンガを読んでみるのはどうでしょう。本日9月23日は「不動産の日」にちなんだマンガを紹介します。夢のマイホームから、頭がおかしくなりそうな内装の家まで、マンガで内見いろんな物件!
文・
高尾じんぐ「間取りはどれにする?」(コアミックス)
部屋の間取りをチェックするとき、ちゃんと「生活動線」気にしてる?
ルームシェアをしている建築学部の女子・多摩めぐみと町田かよは、引っ越し先を探し中。住人が家の中を移動するときに通るルート「生活動線」を図面に書き込みながら部屋の良し悪しを検討したり、内見した部屋の「空室期間」「回転率」「クレーム内容」を不動産屋に聞いてみたり、理想の物件を追い求める2人の会話には、部屋探しに役立つ知識が詰まっている。部屋選びに迷っている人や、自分でいつか家を建てたい人は読めば参考になること間違いなし。
真造圭伍「ひらやすみ」(小学館)
身寄りのないおばあちゃんから一軒家をもらう……それって現実に可能?
不動産といえば一軒家。しかも場所は東京・阿佐ヶ谷で庭付きという誰もが憧れるような物件を、「ひらやすみ」の主人公・生田ヒロトは身寄りがない知り合いのおばあちゃんからもらってしまう。ここで気になるのは、赤の他人が実際に不動産をそんな簡単に相続できるものなのかというところ。チャンスがあれば自分だって家をもらいたいと、このマンガを読んだ者ならばみんなが思うはずだ。作中でヒロトは遺言状に「この家あげる」と書いてあったと語っており、財産の相続について遺言状が存在する場合はそこに書かれている内容が基本的には優先される。実際はヒロトが言うように「実際はいろいろ大変」なのだろうが、つまり現実に、同じ状況で家はもらえる。これは自分の身にも起こりうる出来事なのだと思うと夢も広がるが、なにもおばあちゃんだって理由もなしに家を譲ったわけではない。すべてはヒロトの人柄あってのもの。実際に「ひらやすみ」を読めば、この一軒家に住むにふさわしいのは彼のような人間だと思わざるにはいられないはず。
ネルノダイスキ「いえめぐり」(KADOKAWA)
「内見は冒険!」と大島てるも推薦、不動産屋との奇妙な物件めぐり
不動産屋に「部屋数多めで静かで駅から徒歩30分以内」という条件を出し、物件を案内してもらう主人公。外見は普通だが、中はキテレツな造りになっていて「実はこの家はちょっと問題のある物件でして」「この家の主人は精神病院に入院して亡くなってます」と教えられる。ほかに出てくる家も、木の洞から地下世界へと繋がる家、宇宙人の襲来に備えて厳重なセキュリティが施された家など、奇妙な物件ばかりで住みたくはならないが、思わずほかの物件がどんな家なのか見てみたくなり……。「いえめぐり」は、家探しに付き物の「内見」が好きな作者が、その楽しさを独自のタッチでマンガにした物語。単行本の帯には、事故物件の情報提供サイトを運営する大島てるが「内見は冒険!」という推薦文を寄せていた。
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ネルノダイスキ @nerunodaisuki
不動産の日、で紹介されてました。 https://t.co/G0hUEfgzpn