カレンダーを見ると「○○の日」と書いてあり、その日が何かの記念日になっていると気が付くことがあります。何かの日だと知るだけで、ちょっと今日が特別に感じて何かしたくなるもの。そんなときは、記念日に関係したマンガを読んでみるのはどうでしょう。本日8月10日は「宿の日」にちなんで、宿やホテルを舞台にしたマンガをご紹介します。
文・
ねむようこ「神客万来!」(芳文社)
「お客様は神様」とよく言うけれど、このホテルの客は本当の神様で……
大事な宿泊客に満足のいくサービスを提供しようと、気合いを入れて仕事に臨むツバメ屋ホテルの新人客室係・雲野みちる。「お客様は神様」という女将の言葉は、それぐらいの気持ちで仕事に臨めという意味だと思っていたけれど、初めて接客をしたおじいさんは本当の神様で……。子供が変化の術を覚えたばかりのキツネ親子、ガールズプランを堪能したいかわいいもの好きのドラゴン、大人の女の色気を身に付けるべくビューティーアップコースを申し込む赤ずきんちゃんなど、“あちらの世界”からやって来る客を相手にする人外専門ホテルはいつも大騒ぎ!
道満晴明「ヴォイニッチホテル」(秋田書店)
奇妙なメイドとヤバい客たち、南国のホテルで人間ドラマが交差する
とある事情から日本にいられなくなったヤクザのクズキ・タイゾウは、南国の島に建つヴォイニッチホテルを訪れる。体中に継ぎ接ぎされたような傷痕があるベルナ、子供のような外見で片目が義眼のエレナという、なにやら秘密を持っていそうなホテルのメイドたち。宿泊客も殺し屋、麻薬の売人、日本の人気マンガ家と曲者揃いで、そんな場所で事件が起こらないはずはなく……? 宿泊する人間の数だけドラマが生まれるホテルという舞台と、ストレンジなショート作品を得意とするストーリーテラー・
岡崎京子「ハッピィ・ハウス」(主婦と生活社)
女子中学生が自宅でラブホを経営!“本当の家”を求める少女の物語
しばらく家族であることをやめたいと言って家を出ていってしまった父、女の家に行き戻ってこない兄、夫のいない間に浮気をする芸能人の母……いきなり訪れた家族のピンチに頭を抱える13歳の少女・鈴木るみ子。家に1人残った彼女は、生活のため自宅をラブホテルにして商売を始める。学校の先輩が口コミで広めてくれたおかげで“オテル・ド・鈴木”は大繁盛! “本当の家”を求める少女・るみ子と、バラバラになった鈴木家の行方やいかに。
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