寒さが厳しくなる冬に備えたい！あったか～い汁物レシピ

イラスト / コナリミサト 構成 / ブルーウェットふみ乃

「冬野菜ミネストローネ」（綿貫芳子「オリオリスープ」より）

「オリオリスープ」2巻収録の27話に登場。1月の半ば、先生からもらった大量の餅の処理に困った主人公・織ヱは、餅を同じマンションの住人におすそ分けすることに。そのお返しとして、さまざまな食材を受け取った彼女は、教えてもらったレシピをもとに料理を作ってみることにする。

材料（2～3人分）

玉ねぎ…1/2個、人参…1/2個、レンコン…100g、カブ…1個、大根…1/4本、セロリ…1本、豆の水煮缶…1個、しょうが・にんにく・ローリエ・オリーブオイル…適量

01. 玉ねぎ、人参、レンコン、カブ、大根、セロリをそれぞれ角切りにする。レンコンは切ったのち水にさらしておく。
02. 鍋にオリーブオイルを少々たらし、千切りにしたしょうがとスライスしたにんにくを炒め、香りが出たら玉ねぎ、セロリ、人参、大根と塩ひとつまみを入れて混ぜる。
03. 2の鍋に水100mlとオリーブオイルを少々入れて、蓋をして10分程度弱めの中火で蒸らす。
04. 10分経ったらレンコンを入れてさらに5分蒸らす。
05. 水400mlとカブと豆の水煮缶を入れて、沸騰したらローリエを加えて蓋をして30分程度煮込む。
06. 塩、胡椒、粉チーズで味を整えて完成。

ポイント

トマト系の味を入れないミネストローネ。コンソメやブイヨンを入れるとガツンとした味になる。物足りないときはじゃがいもやショートパスタを入れてもおいしい。

作品紹介

「オリオリスープ」はデザイナーとして働く主人公・原田織ヱが、季節のさまざまな食材を取り入れたスープを楽しむ様子を描いたグルメマンガ。モーニング・ツー（講談社）にて連載され、単行本は全4巻が発売中。

「洋風味噌汁」（笹乃さい「味噌汁でカンパイ！」より）

「味噌汁でカンパイ！」1巻収録の3話に登場。父子家庭で育った中学生の善一郎は、母親がいるという周囲にとって「当たり前」なことが、自分にとってはそうではないことを改めて認識させられる。そんな朝、幼なじみの八重に作ってもらった朝食は、トーストと味噌汁という一風変わった取り合わせで……。

材料（2人分）

ベーコン…40g、キャベツ…1/8玉、だし汁…350ml、味噌…大さじ2、牛乳…50ml、バター…10g

01. 細切りにしたベーコンとざく切りにしたキャベツをフライパンで炒める。
02. 炒めたものをだし汁に入れて沸騰させ、味噌を溶かす。
03. 仕上げに牛乳とバターを入れ、煮立たせる前に火を止めて完成。

ポイント

具は味噌汁に入れられるものならだいたい合う。牛乳は入れすぎるとミルクスープになってしまうので、全体量の1/4程度を上限にして。

作品紹介

「味噌汁でカンパイ！」は男子中学生・善一郎と、彼に毎日朝食を作ることになった幼なじみ・八重のハートフルな日常を描く作品。ゲッサン（小学館）にて連載中で、単行本は10巻まで刊行されている。

「パンに入った多翼鳥（カドフォン）と花弁葱のシチュー」（佐藤宏海・白浜鴎「とんがり帽子のキッチン」より）

「とんがり帽子のキッチン」1巻収録の6話に登場。長くかかった仕事が終わった夜、空腹を抱えるキーフリー。少ししか残っていなかったスープを食べても満たされず、材料を買い込んで追加のシチュー作りに取り掛かるが……。

材料（2人分）

剣人参（人参）…1本、花弁葱（ペコロス）…10個、多翼鳥の燻製（スモークチキン）…骨を除いて150g、バター…大さじ1、小麦粉…大さじ2、牛乳…200ml、丸いパン…2個

01. 人参はヘタを落とし、皮を残したまま大きさを揃えて乱切りにする。
02. ペコロスはいちばん外側の皮を剥いておく。
03. スモークチキンは骨を取り除き、身は食べやすい大きさに切る。
04. 人参のヘタ、ペコロスの皮、スモークチキンの骨を布袋（だしパック等）に入れる。
05. 水300mlを張った鍋に、人参、スモークチキン、4を加えて火にかける。
06. 別の鍋にサラダ油とバターを熱し、ペコロスの表面が半透明になるまで炒める。
07. 6に小麦粉をかけて粉っぽさがなくなるまで炒め、全体がしっとりと馴染んできたら牛乳を加え、とろみが出るように丁寧に混ぜる。
08. 5の鍋から袋を取り出し、7の鍋の中にゆっくりと注ぎ足す。ひと煮立ちしたら塩胡椒で味を整えてシチューの完成。
09. 丸いパンの上部を切り落として蓋にし、残ったパンの中身を切り抜いて器にする。器にシチューを盛ったら完成。

ポイント

骨などを入れた袋は水の状態から火にかけることで野菜のうまみを引き出せる。スモークチキンがない場合は普通の骨付き鶏肉でも代用可能。

作品紹介

モーニング・ツー（講談社）にて連載中の「とんがり帽子のキッチン」は、魔法使いに憧れる女の子たちの成長を描くファンタジー「とんがり帽子のアトリエ」のスピンオフ。魔法使いのキーフリーと友人のオルーギオが、子供たちが寝静まったアトリエで魔法を駆使して夜食を作る様子が描かれる。単行本は1巻が発売中。