「下谷万年町物語」は、終戦直後の東京・下谷万年町を舞台に、混沌の中で生きる人々の夢と狂騒を描いた
大鶴は、唐が主宰した状況劇場の系譜を継ぐ“令和状況劇場”を立ち上げることについて言及し、「『令和状況劇場』は、もちろん唐十郎作品の感動を現代の観客へ届けることを第一の使命とする。しかし、それと同じくらい大切にしたいことがある。それは、唐十郎作品が俳優を消費して燃え尽きさせる場所にしてはいけないということだ。唐作品は俳優に膨大なエネルギーを要求する。しかしその経験が一度きりの『伝説』として消費されてしまうのでは意味がない。俳優たちの次へとつながっていくものであってほしい」とコメント。渡辺大は「どんな思いで父がこの舞台に立ったのか、この作品と向き合ったのかを知るのが今から楽しみです」と意欲を見せた。
大鶴義丹コメント
唐十郎の芝居について問われると、私は「問答無用の感動だ」と答える。特有の難解な物語に翻弄されながら、最後には、なぜか誰もが涙してしまう。そんな芝居だと。
私が唐十郎作品を演出する機会を得るなら、「下谷万年町物語」と決めていた。その演劇世界に幼い頃から身を置き、数々の唐作品に出演してきた経験から、この作品こそが、エンターテインメント性と文学性の均衡が最も美しく保たれた一作だと確信していたからだ。
自ら劇団を立ち上げ、演出と制作を担う覚悟を持つまでには、劇団・新宿梁山泊で2014年から10年以上にわたり、唐十郎作品に出演し続ける時間が必要だった。
そして2026年。母・李麗仙が最期まで掲げ続けた「状況劇場」の旗を受け継ぐ決意をした。その象徴である紅テントを自ら手に入れ、同じ演劇空間を生きてきた仲間たちも力を貸してくれた。
父が書き、母が演じた芝居を、今度は私が創る。その意味は、おそらく父や母が胸にあったものとは少し違うのだろう。しかし私は、二人の最も近くにいた「子供」であると同時に、誰より近くで舞台を見続けた「観客」でもあった。だからこそ、演じる側には見えなかったものを知っている。その視点だけは、父や母から受け継いだものではなく、自分自身の財産なのだと思う。
私が立ち上げる「令和状況劇場」は、もちろん唐十郎作品の感動を現代の観客へ届けることを第一の使命とする。しかし、それと同じくらい大切にしたいことがある。それは、唐十郎作品が俳優を消費して燃え尽きさせる場所にしてはいけないということだ。
唐作品は俳優に膨大なエネルギーを要求する。しかしその経験が一度きりの「伝説」として消費されてしまうのでは意味がない。俳優たちの次へとつながっていくものであってほしい。
渡辺大コメント
六平直政さんは僕に会うと、いつもこの作品の稽古にうちの父を自転車の後ろに乗せて連れて行った当時の思い出を楽しそうに話してくれます。どんな思いで父がこの舞台に立ったのか、この作品と向き合ったのかを知るのが今から楽しみです。エネルギーがほとばしる作品にしたいと思います、どうかよろしくお願いします。
下谷万年町物語
開催日程・会場
2026年11月1日(日)〜10日(火)予定
東京都 都立明治公園 みち広場 特設テント
スタッフ
演出:
出演
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新宿梁山泊(紫テント) @SRyozanpaku
大鶴義丹さんが、新たに「令和状況劇場」を立ち上げ、『下谷万年町物語』を特設テントで上演されます。
大鶴さんは、父・唐十郎作品を通じた深いご縁から、新宿梁山泊の公演にも長年出演されてきました。
テント演劇の新たな挑戦を、ぜひご注目ください。
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