豊竹若太夫・桐竹勘十郎ら出演、チャップリン「街の灯」が新作文楽「まちの灯」に

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7月から8月にかけて大阪・国立文楽劇場にて開催される「Bunraku Summer Festival」にて、新作文楽「まちの灯」が上演される。上演に向けて会見が行われた。

「まちの灯」会見より。左から大野裕之、豊竹若太夫、桐竹勘十郎、鶴澤友之助。

「まちの灯」会見より。左から大野裕之、豊竹若太夫、桐竹勘十郎、鶴澤友之助。

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「まちの灯」会見より、大野裕之。

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「まちの灯」は、チャールズ・チャップリンの映画「街の灯」を原作とした新作文楽。脚本・演出を手がける大野裕之は「若太夫師匠・勘十郎師匠とは、かなり以前から折に触れてチャップリンの作品が文楽になればと話していました。戦前に『街の灯』を歌舞伎にしたものが、国立劇場で『蝙蝠の安さん』として2019年に復活上演され、やはり文楽でもぜひやりたいという機運もありました。いろいろな方々のお力添えを得て、この度のプロジェクトが実現しています。長年の文楽の愛好家として、チャップリンの研究家として、目指すところはただ一つ、完全にチャップリンであり、完全に文楽である、そういった作品を作りたいと思っております」とコメント。

「まちの灯」会見より、豊竹若太夫。

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補綴を担当し五段目から大詰に出演する豊竹若太夫は「『街の灯』はもう何回も観ていますが、改めて観ましたら、これは単なるコメディ、単なるペーソス(悲哀)ではなく、それを超えた無償の愛、究極の愛が表現されているので、名作として残っているのではないかと感じました。語りを通じてそれを活かしていきたいです。チャップリンを知らない人も、『街の灯』を見たことがない人も新作文楽としてご覧になるので、なるべくわかりやすく丁寧に語っていきたいと思っております。今まで文楽にまったく関心がなかった人も大変な興味を示してくれているので、文楽ファンを増やす非常に大きな起爆剤になると確信しています」と述べる。

「まちの灯」会見より、桐竹勘十郎。

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人形監修を担当し、与次郎役で出演する桐竹勘十郎は「私は足遣いをやっていた頃、チャップリンの『黄金狂時代』を見て、パンにフォークを差して足に見立てて動かすシーンに非常にショックを受けました。その足のさばきの見事さに私は恥ずかしくなり、もっと自分も頑張らねばと本当に思いました。そのチャップリンの名作『街の灯』が文楽の舞台になる、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。ただ、その何倍か不安もございます。曲ができ、いろいろなことが進んでまいりまして、人形をどうするのかという話になり、担当の方々と相談しながら、主役の与次郎やその他の役のかしらや衣裳を決めていくのに、私もお手伝いをさせていただいています。たくさんの方にご覧いただき、ご意見を聞けたらと思っております」と話した。

「まちの灯」会見より、鶴澤友之助。

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作曲を担当し五段目から大詰に出演する鶴澤友之助は「私は元々西洋音楽の楽器を演奏していて、その後、文楽へ入ったという経歴がございます。はじめは平均律に慣れすぎていて文楽の音程に馴染めない時期もありましたが、次第に平均律の脳と義太夫節の脳と2つできたと感じるようになりまして、今回の『まちの灯』につながったのかなと思っております。文楽がお好きなお客様も、チャップリンがお好きなお客様にも楽しんでいただきたいので、それを意識しました。オリジナルの映画の音楽も匂わすような旋律は少し入れておりますが、基本的には完全に古典の義太夫節です。奇抜ではなく斬新であるように、義太夫節の中に自然に溶け込むように一生懸命考えて作曲させていただきました」と述べた。

公演は7月18日から8月9日まで。なお「Bunraku Summer Festival」では「まちの灯」のほか「寿柱立万歳」も上演される。また「令和8年夏休み文楽特別公演」が同時開催される。

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Bunraku Summer Festival

開催日程・会場

2026年7月18日(土)〜8月9日(日) ※公演終了
大阪府 国立文楽劇場

スタッフ

「まちの灯」

脚本・演出:大野裕之
補綴:豊竹若太夫
作曲:鶴澤友之助
人形監修:桐竹勘十郎
作調:望月太明藏

出演

「寿柱立万歳」

太夫:豊竹睦太夫
才三:竹本小住太夫
竹本聖太夫 / 竹本織部太夫 / 竹本文字栄太夫 / 竹澤團七 / 竹澤團吾 / 鶴澤寛太郎 / 野澤錦吾 / 鶴澤清方

「まちの灯 序」

豊竹本希太夫 / 鶴澤清公

「まちの灯 二段目・三段目」

与次郎 / お花:豊竹希太夫
勘右衛門 / 藤八:豊竹亘太夫
鶴澤清公 / 鶴澤燕二郎

「まちの灯 四段目」

豊竹亘太夫 / 鶴澤燕二郎

「まちの灯 五段目・六段目・大詰め」

豊竹若太夫 / 鶴澤友之助 / 鶴澤清公 / 鶴澤燕二郎
柳屋久兵衛:吉田玉佳
与次郎:桐竹勘十郎
お花:吉田勘彌
吉田勘右衛門:吉田蓑二郎
番頭藤八:吉田玉助
お花の母:桐竹紋臣
太目山:吉田玉勢

※学生割引あり。

公演・舞台情報

令和8年夏休み文楽特別公演

開催日程・会場

2026年7月18日(土)〜8月9日(日) ※公演終了
大阪府 国立文楽劇場

スタッフ

第1部 【親子劇場】「雪狐々姿湖」

原作:高見順
作:有吉佐和子
作曲:四世鶴澤清六
振付:二世西川鯉三郎

出演

第1部 解説「文楽ってなあに?」

吉田玉彦 / 桐竹勘介 / 吉田玉路

第1部 【親子劇場】「雪狐々姿湖 崑山の秋」

白百合:竹本三輪太夫
白蘭尼:竹本南都太夫
コン平:竹本咲寿太夫
右コン:豊竹薫太夫
左コン:竹本織栄太夫
コン蔵:竹本津國太夫
鶴澤清友 / 鶴澤清志郎 / 鶴澤清馗 / 鶴澤清𠀋 / 鶴澤藤之亮

第1部 【親子劇場】「雪狐々姿湖 猟師源左の家より冬の湖畔」

竹本織太夫 / 竹本碩太夫 / 竹本聖太夫 / 鶴澤清介
ツレ:鶴澤清允
ツレ / 胡弓:鶴澤清方
白百合:豊松清十郎
コン平:吉田玉翔
コン蔵:吉田玉誉
右コン:吉田玉路
左コン:吉田和馬
白蘭尼:桐竹勘介
猟師源左:吉田玉佳
源左の母:吉田勘市

第2部 【親子劇場】「源平布引滝 九郎助住家の段」

竹本碩太夫 / 野澤勝平 / 豊竹藤太夫 / 鶴澤燕三 / 竹本千歳太夫 / 豊澤富助 / 竹本錣太夫 / 竹澤宗助
九郎助女房:桐竹勘壽
矢橋仁惣太:吉田簑太郎
葵御前:桐竹紋秀
倅太郎吉:吉田玉彦
百姓九郎助:吉田和生
斎藤実盛:吉田玉男
瀬尾十郎:吉田玉志
庄屋:桐竹亀次
娘小まん:吉田蓑一郎
漁師 / 家来:大ぜい

第2部 【親子劇場】「恋娘昔八丈 城木屋の段」

豊竹靖太夫 / 鶴澤藤冠 / 豊竹呂勢太夫 / 鶴澤清治

第2部 【親子劇場】「恋娘昔八丈 鈴ヶ森の段」

豊竹芳穂太夫 / 野澤錦糸
丁稚三太:吉田蓑悠
番頭丈八:吉田玉也
娘お駒:吉田一輔
髪結藤七実は尾花才三郎:吉田蓑紫郎
下女おきく:吉田玉延
城木屋庄兵衛:吉田玉耀
佃屋喜蔵:吉田文哉
城木屋女房:桐竹紋吉
堤弥藤次:桐竹勘次郎
番太:吉田玉征 / 桐竹勘昇 / 豊松清之助 / 吉田和登
見物人 / 下男 / 下女 / 下部:大ぜい

※第1部はU-18チケットあり。学割は第1・2部共にあり。

公演・舞台情報

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大野裕之 ono hiroyuki @ono_hiroyuki

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